「着け心地は最悪」とボヤくもプレーに影響なし
11月14日、セルティックスは敵地でネッツと対戦。4日前のホーネッツ戦で試合開始早々に顔面を骨折したカイリー・アービングはフェイスガードを装着して戦線復帰し、ケガの影響を感じさせないプレーでチームを109-102の勝利へと導いた。
ネッツは5勝8敗と負け越しているが、ホームではキャバリアーズ戦の勝利を含む3勝2敗と好調。アウェー5連戦を終えて本拠地に戻った試合とあって士気が高かった。セルティックスは立ち上がりに2桁のリードを奪ったものの、アレン・クラブ、キャリス・ルバートを中心に0-14のランを浴びて逆転されるなど苦しい戦いを強いられる。
それでも後半、セルティックスはチームの柱であるカイリー・アービングとアル・ホーフォードを中心に押し返し、この2人の連続得点でリードを奪い返した。アービングはフェイスガードを着用してもプレーに影響はなく、勝負どころとなった第3クォーターの逆転の場面では、クインシー・エイシーとのルーズボールの争いでフロアに身体を投げ出す勇気あるプレーも見せた。その直後、ドライブに行ったところを止めに入ったエイシーの腕が顔面に入るシーンもあったが動じることはなかった。
チームリーダーのガッツに背中を押され、ジェイソン・テイタムやジェイレン・ブラウンも積極的なプレーを披露。マーカス・モリスも20得点10リバウンドと活躍した。セルティックスは終盤もきっちりとゲームをコントロールし、ネッツに反撃の機会を与えない。第4クォーター残り2分を切って、アービングがフリースローのチャンスを得た時には、敵地であるにもかかわらず『MVP』コールが沸き起こった。
The @celtics increase their win streak to 13 games behind 25 points from Kyrie Irving! pic.twitter.com/1bykTTvT2r
— NBA (@NBA) 2017年11月15日
アービングはプレータイムを制限して29分の出場に留まったが、25得点5アシストと復帰戦としては上々の出来。試合後はフェイスガードについてこう語っている。「安全のために一応着けているだけさ。この前は娘を寝かしつけようとした時に骨折の箇所を叩かれたんだけど、泣くのをこらえるのに必死になるぐらい痛かったからね」
2012年に顔を骨折した際には黒いフェイスガードを装着したが、今回は透明のもの。「このほうが視界が確保できる。着け心地は最悪だけど、どうやらSNSでは人気みたいだから」と上機嫌で語る。あと2週間ほどは着用することになるそうだ。
次はウォリアーズ戦。セルティックスは13連勝、ウォリアーズも7連勝と絶好調の両チームだけに注目が集まるが、アービングはその状況を楽しんでいる。「13連勝は素晴らしいものだ。ウォリアーズがボストンに来て連勝が止まるのかどうか、メディアは大騒ぎだろうね」
フェイスガードを装着しての復帰戦のパフォーマンスは上々。ウォリアーズが相手でも十分に勝算があると、カイリーは自信を持っている。
On military appreciation night in Brooklyn, @KyrieIrving wanted to thank some soldiers in attendance himself pic.twitter.com/s7Hk6D9Pog
— Boston Celtics (@celtics) 2017年11月15日