ザイオン・ウィリアムソン

デビュー戦の得点で球団新記録を樹立

2019年のドラフト1位選手であるペリカンズのザイオン・ウィリアムソンが、ついにNBAデビューを果たした。

1月22日に本拠地スムージー・キング・センターで行われたスパーズ戦に先発出場したザイオンは18分18秒プレーし、22得点7リバウンド3アシストを記録。チームは117-121で敗れたものの、アンソニー・デイビスが2012年のデビュー戦で記録した21得点を上回り、デビュー戦での球団史上最多得点記録を更新した。

圧巻だったのは第4クォーターのパフォーマンス。それまで5得点だったザイオンは、最終クォーター残り8分52秒から4本の3ポイントシュートを含む17得点を連続してマークし、会場を沸かせた。

3カ月以上も実戦から離れていたザイオンだが、「身体の状態は良い。長い間リハビリをしてきたおかげで、準備はできていたからね」と語った。

ハーフタイムには指揮官のアルビン・ジェントリー以外にも、ドリュー・ホリデーらがザイオンにアドバイス。試合後の会見で、ザイオンは先輩たちからかけられた言葉を明かした。

「コーチだけではなくて、ドリューたちからも『自分のプレーをすれば良いんだ。ミスをしたっていいんだぞ』と言ってもらえた」

華々しいデビューだったが、離脱中に精神状態を保つのは簡単ではなかったという。「自分はまだ19歳だからね。自分は長くやることよりも、試合に勝つことの方を考えてしまう。これまでは辛かったよ」

開幕から3カ月経ってからのデビューとはいえ、大きなインパクトを残した。今後もプレータイムは制限されるだろうが、後半戦の活躍次第では新人王候補に挙げられるかもしれない。

ドラフト1位指名の期待に応え、ポテンシャルの一端を垣間見せたザイオンは、間違いなく逸材だ。