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サンズはブレッドソーをトレード前提の『飼い殺し』に

開幕から3連敗、しかもそのうち2試合で40点差以上をつけられ大敗したサンズは、ヘッドコーチのアール・ワトソンを解任した。デビン・ブッカーを筆頭とする優秀な若手の力を生かせなかった責任は指揮官にあったのだろうが、わずか3試合での解任劇の是非は議論を呼んでいる。

そんなサンズにもう一つの騒動が起こった。あろうことかチームリーダーとして期待されていたエリック・ブレッドソーが、フロントの怒りを買う行動を取ってしまったのだ。

ブレッドソーはワトソン解任直前の10月23日に「ここにいたくない」とTwitterに投稿。タイミング的にはサンズでプレーするのがもう嫌だと受け取れる。これにはサンズのライアン・マクドナフGMは失望し、ブレッドソーは23日のキングス戦から2試合続けてメンバーから外された。

マクドナフは、ブレッドソーが今回の件について「チームのことを指したのではなく、ヘアーサロンにいたくないという意味でツィートした」と釈明してきたと明かしたが、その言い訳は通じない。遅かれ早かれブレッドソーはトレードに出されるだろう。

マクドナフは『Arizona Sports』に出演した際、ブレッドソーのツィートについて「驚いたし失望した」と語った。「エリックは好青年だが、間違った人間から悪い助言を受けている。まだ契約が残っている選手が、チームにいたくないなどと表明するのは不適切。リーダーシップとは真逆の行動だ」

マクドナフがインタビューで語った『間違った人間』とは、代理人のリッチ・ポールのこと。いずれにしても、この行為でブレッドソーのイメージは決定的に低下してしまった。あと2年、3000万ドル(約34億円)近くの契約を残していることは獲得を考えるチームにとってはリスクでしかない。

そして、ブレッドソーがメンバー落ちしてからチームはキングス、ジャズを相手に2連勝。ブレッドソー抜きでも勝てることが実証され、彼の立場はどんどん悪くなっている。ソーシャルメディア全盛の時代だからこそ、どれだけ有能な選手だろうと言動には細心の注意を払うべきだ。ブレッドソーの件から学ぶべきことは少なくない。