桜花学園

序盤は互角もトランジションバスケで一気に突き放す

ウインターカップ2日目。優勝候補の一角である桜花学園(愛知)が登場し、県立広島観音(広島)と対戦。117-69で勝利し初戦を突破した。

第1クォーターの残り5分、13-10とわずかに桜花がリードして迎えたタイムアウト明けから桜花のトランジションバスケが爆発。ここから主導権を握り、30-15で第1クォーターを終える。

その後もオコンクウォ・スーザン・アマカを軸としてオフェンスを組み立てる。アマカはこの試合で33得点19リバウンドの活躍を見せ、桜花のペースで試合が進む。

第3クォーターになると主力をベンチに下げセカンドユニットメンバーがコートに立っても、危なげない試合運びで勝利した。

それでも勝利した桜花の井上眞一監督が開口一番に発したのは「もう最悪」の言葉。「あれだけ3ポイントシュートを相手に打たれて最悪。3年生はターンオーバーばっかりだし、足を引っ張っている。絶対ウインターカップの優勝はない」と手厳しい。

井上監督が言うように、広島観音はこの試合で37本の3ポイントシュートを放った。桜花はインサイドの守備は徹底していたが、3ポイントシュートをオープンで打たせる場面は多々見られた。

キャプテンの平下愛佳は、初戦を終えて「初戦だったけど、なかなか自分と岡本(美優)の3年生がうまくいっていなくてターンオーバーをすごく多くしてしまいました。そこはしっかり明日切り替えてゲームしたい」と語る。

「試合を通しては、アマカのところでしっかり点が取れていて、そういう形で攻めるとチームで話していたので、それはできて良かったと思います」と、反省点は多いがその中でも手応えもあったという。

「今日は自分のミスとかシュートが入らなくてチームの足を引っ張っちゃいました。明日からはアマカだけに頼るんじゃなくて、自分で点を取りに行きたいです。キャプテンとしても、コートで声をしっかり出してリーダーシップを取れるようにしたい」と、明日の試合への意気込みを語った。