写真=Getty Images
2年連続でファイナルに進出したキッドの下で現役続行?
キャバリアーズの補強の陰で余剰戦力へと転落し、クラブがラグジュアリータックス額を抑えるためにホークスへとトレードされたリチャード・ジェファーソン。トレード成立後の10月14日、ホークスはジェファーソンと、同じくキャブズから獲得したケイ・フェルダーの解雇を発表した。
キャブズのドラフト指名権だけを必要とするホークスの出方は予想できていた。気になるのは37歳のジェファーソンの今後だ。一昨シーズンのキャブズの優勝に貢献後、一度は決めた引退を撤回してコートに立ち続けている。ただ、彼が現役を続けるにはモチベーションが必要だ。優勝を狙えるチームでのプレー、あるいは他の何かが。
ジェファーソンに現役を続ける『意味』を与えられそうなチームには、バックスの名前が挙がっている。同日、バックスはジェラルド・グリーンの解雇を発表し、ロスターに1人分の空きが生まれた。
バックスのヘッドコーチ、ジェイソン・キッドとジェファーソンは旧知の間柄。ネッツでともに7年プレーし、2002年と03年には2年連続のファイナル進出にも貢献。キャリア16年のジェファーソンは、2008-09シーズンにバックスに所属したため、ミルウォーキーでの生活や、球団の勝手も理解している。
キッドが若手の指南役としてジェファーソンに加入を求め、それを本人が新たな刺激として受け止めれば、今のバックスに不足しているベテランのリーダーシップが注入される。ヤニス・アデトクンボ中心のチームに、優勝を知るジェファーソンの経験が合わさり、面白いチームになりそうだ。
もっとも、ジェファーソンがキャブズ復帰の道を探っている可能性も否定できない。シーズン開幕後のケガにより長期間離脱する選手が出れば、キャブズはロスター枠を空けてジェファーソンにオファーを提示する可能性もある。
どの道を選択するのか、ジェファーソンの決断に注目したい。