主導権を渡さず、保岡のクラッチショットで逃げ切り
秋田ノーザンハピネッツのホームで行われた名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの第2戦。
速攻をわずか1本に抑えるなど最後までディフェンスが機能し、セカンドチャンスポイントで14-5と上回った秋田が今シーズン最多となる4639人のブースターの前で第1戦の雪辱を果たした。
オン・ザ・コート1の名古屋Dが2-3のゾーンを敷くと、秋田はインサイドにボールを集め、カディーム・コールビーとハビエル・カーターがアタックした。1本目のシュートは止められるが、そのこぼれ球を互いにフォローし、セカンドチャンスポイントを連続で決めた秋田がペースを握る。
さらにゾーンとマンツーマンのチェンジングディフェンスで名古屋Dのオフェンスを停滞させた秋田は球際の争いにも勝つ。そして、ボールマンへの激しいプレッシャーが奏功し、このクォーターだけで6つのターンオーバーを誘発した秋田は、7選手が得点するなどベンチメンバーもプレーの質が落ちず23-10と大きく先行した。
その後、3ポイントシュートに当たりが来ず得点は伸び悩んだが、軸とするディフェンスが崩れずリードを保つ。
後半に入り、連続で失点し6点差に迫られたが、ショットクロックわずかな場面でロング2ポイントシュートを沈めた保岡龍斗が悪い流れを断つと再び秋田に流れがやってくる。保岡がシュートミスを自らフォローしセカンドチャンスポイントに繋げ、トランジションからアウトナンバーを作り、古川孝敏が3ポイントシュートを決めて点差を2桁に乗せた。
点差を縮めたい名古屋Dだったが、第1戦でチームハイの17得点を挙げた中東泰斗がオフェンスファウルを犯すなど、フル出場の影響からか精彩を欠きリズムに乗れなかった。
ボールへの執着心でも秋田が上回る
野本建吾がオフェンスリバウンドに飛び込み、チップアウトしたボールを長谷川暢が身体を投げ出してマイボールにするなど、ボールへの執着心でも上回った秋田。これで得たポゼッションで保岡が値千金の3ポイントシュートを沈めるなど、勝負どころのパフォーマンスで上回り、リードを広げていく。
最終クォーターに入っても2桁のリードを保っていた秋田だったが、一瞬の隙を突かれ、中東にこの試合初めての速攻を許し、さらにヒルトン・アームストロングにアリウープを許して、残り3分を切った場面で6点差に迫られた。
秋田はここでタイムアウトを要求し、保岡をコートに戻す。そして、保岡が勝負を決める活躍を見せる。
相手のローテーションミスでフリーになった保岡は3ポイントシュートを確実に沈める。さらに、ディフェンスではリバウンド争いに参加しチップアウトでポゼッションを渡さない。そしてこの直後、保岡が強気に放ったロング3ポイントシュートを沈め、再び点差を2桁に乗せたところで勝負アリ。最終スコア72-58でリベンジに成功した。
秋田はチームハイの21得点を挙げた保岡を含め4人が2桁得点を記録するなど、バランスの良いオフェンスを見せた。だが、攻撃面よりも際立ったのは、名古屋Dを58点に抑えたディフェンスだ。秋田はここまで60失点以下に抑えた試合では5勝負けなし。60失点以下の不敗神話はどこまで続くのか、今後も注目したい。
12月15日のB1 8試合の結果
SR渋谷79-92滋賀
島根80-59富山
秋田72-58名古屋D
横浜69-82A東京
京都58-78宇都宮
北海道69-84琉球
大阪105-106千葉
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