ジェイレン・ブラウン

プレーオフで敗戦した翌日から練習開始

昨シーズンのセルティックスと言えば、優勝候補に挙げられながらも、プレーオフでバックスに敗れ、準決勝敗退という不本意な形で幕を下ろした。

長いシーズンを戦い終えた選手ならば、身体を休め疲労の回復に努めるのが当たり前だ。しかし、セルティックス4年目のジェイレン・ブラウンは、バックスに敗れた翌朝に「練習をしたいけど、施設は使えるか?」というメールをアシスタントコーチに送っていたという。

チームのエジプト遠征が迫っており、ジムを見つけられなかった場合に備えてということもあるが、不甲斐ないシーズンを終えて無駄にしている時間はないと彼は感じていたようだ。

さらにブラウンは、今年の夏にセルティックスと1億5500万ドル(約168億円)で4年間の契約延長にサインし、今シーズンにかける思いも強い。昨シーズンはベンチスタートの試合も多く、パフォーマンスも停滞気味であったことから、この契約に関して批判もあった。

しかし、今シーズンはここまで17試合で1試合平均19.9得点6.9リバウンドを記録。フィールドゴール成功率49.4%、スリーポイントシュート成功率38.2%、フリースロー成功率は昨シーズンの65.8%から71.8%へ向上し、彼の活躍を見ると球団の判断は正しかったようだ。

ブラウン自身も好調の理由をこう分析する。「僕にはスキルもあるし、能力もある。ただ時々、自分にプレッシャーをかけすぎてしまうんだ。今シーズンで特に良くなった点は、自分に過度なプレッシャーをかけなくなったことだと思う」

ファンの期待を裏切る形で昨シーズンを終えたセルティックスだが、今シーズンはスタートから好調を維持し、現在東カンファレンス2位につけている。昨シーズンの苦い経験を生かしファイナルへ進出できるかは、ブラウンの活躍にかかっている。