八村塁

八村は39分のプレー、出場時の得失点差は+6

ロード4連戦を終え、ホームに戻って来たウィザーズがマジックと対戦した。ブラッドリー・ビールがゲームハイの42得点を稼ぎ出すも、3ポイントシュートを48.4%と高確率で決められ、DJ・オーガスティンに24得点、マーケル・フルツに20得点と2選手にキャリアハイの得点を献上し、127-120で敗れた。

八村塁は18試合連続で先発出場を果たしたが、トーマス・ブライアントの故障離脱を受けてこの試合では本人が「高校以来」と話すセンターでの起用となった。

その八村は試合開始約5分、ビールとの合わせからバスケット・カウントをもぎとり、ボーナススローも沈め初得点を記録した。その後は2本のミドルシュートを放つも決められず、第1クォーターは3得点で終えた。その後はシュートファウルを誘発してフリースローを確実に沈めると、イシュ・スミスのスティールに反応し、速攻から豪快なダンクを決めた。

ビールがオフェンスを牽引したウィザーズだったが、簡単にマークマンを見失うなどディフェンスがうまくいかず、54-68で前半を折り返す。それでも、初の先発出場を果たしたダービス・ベルターンスが連続で3ポイントシュートを沈めて反撃開始。第3クォーター残り8分、ビールも3ポイントシュートを沈めて逆転に成功した。

だが、この後が続かない。この日31得点を許したエバン・フォーニエに3ポイントシュートを決められ、リードを明け渡すと、その後も3ポイントシュート攻勢を受けて突き放された。

八村は何度もスクリーンをかけリングに向かうなど献身的な動きを続け、単発ながらもペイントエリアで加点したが、センターが不在のチーム事情の中でディフェンスに意識を向けざるを得ず、大きなインパクトは与えられない。

第4クォーター残り約3分、八村とトーマスの連続得点により点差を1桁に戻すも、直後のディフェンスで八村のブロックショットがゴールテンディングとなり、ビールがオフェンスファウルを犯すなど最後まで流れに乗れなかった。

八村は自己最長を更新する39分間の出場で15得点6リバウンド4アシストを記録。味方との合わせからコンスタントにペイントエリアで得点を重ねた。また、出場時の得失点差を表す数字はチームトップの+6と、献身的な動きがチームに好影響を与えていることが分かる。

故障者が続出する苦しい状況だが、この経験も八村にとっては今後の糧になるはず。ただ、この先も強豪との試合が続く中、連敗を止めて結果を残したいところだ。