写真=FIBA.com
NBA復帰の可能性も残されているが、今は若手の育成に集中
実力のあるフリーエージェント選手の中で所属先が決まっていなかったボリス・ディーアウが、母国フランスリーグへの復帰を決めた。
2014年にスパーズの優勝に貢献したディーアウは、どのポジションをこなせる万能型の極みで、名将グレッグ・ポポビッチが重用したことで知られる。35歳のベテランではあるが、昨シーズンはジャズのローテーションの一角を務め、どのチームに行っても貴重な働きができるはずだった。
それだけに今夏どのチームに移籍するか注目されており、パリ・ルヴァロワと契約したのは驚きだった。決断の理由を、彼はこう語る。「フランスのバスケットボールチームでのプロジェクトに刺激を受けた。今回の移籍を決めた理由は金ではない。自分が加わることで若い選手たちを導き、指導する上で役に立てることが重要だった」
パリ・ルヴァロワは、フランスの1部リーグに所属し、昨シーズンはリーグ3位の成績を収めた強豪。ポポビッチから学んだ知識を含め、NBAとフランス代表での経験も豊富なディーアウならば、選手と指導者の兼任も十分にこなせるはずだ。
『ESPN』によれば、ルヴァロワとの契約には、NBAチーム、あるいは欧州の他チームへの移籍を容認する条項が含まれているという。再びNBAに戻るかどうかは分からないが、母国の若手にNBAの知識を伝えるディーアウの手腕にひとまず注目したい。