ローズとウォーカーがインサイドを制し、勝機を呼び込む
滋賀レイクスターズが横浜ビー・コルセアーズのホームに乗り込み、初戦を85-72で勝利した。
第2クォーター残り5分。ここまでは拮抗していたが、横浜のチームファウルが5に達したのを機に、フリースローで得点を重ねる滋賀が逆転して点差を広げていく。ファウルが止まらない横浜に積極的に攻める滋賀は、齋藤拓実や佐藤卓磨の3ポイントシュートも決まり、前半を45-39とリードして終えた。
後半に入ると、滋賀はインサイドでダブルチーム、時には4人がかりで守ることで簡単には得点を与えない。前半ではジョルジー・ゴロマンに7点、ジェイソン・ウォッシュバーンに10点と取られていたが、後半はインサイドのディフェンスを引き締めることで両者ともに5得点ずつしか与えなかった。
インサイドをこじ開けられない横浜に外のタフショットを打たせる一方で、ヘンリー・ウォーカーが連続3ポイントシュートを成功させ、チャールズ・ローズが中と外を攻めることで横浜のディフェンスを翻弄する。そのローズが攻めやすいオフェンスを組み立てることで得点を重ね、64-52とリードを広げて最終クォーターを迎えた。
滋賀は齋藤が速いボールプッシュからアウトナンバーを作るなどして、着々と得点を決めていく。さらに高橋耕陽もドライブで攻めの起点となりチームを鼓舞。足が止まった横浜に対してリードを広げ、85-72で勝利した。
齋藤14得点、佐藤13得点と日本人選手の活躍が勝因に
敗れた横浜のヘッドコーチ、トーマス・ウィスマンは「確率良く滋賀にシュートを決めさせてしまった。第1クォーターの出だしからソフトなディフェンスをしすぎたことが、この結果となった」と振り返った。ウォーカーに23得点、ローズに18得点は仕方ない面もあるが、齋藤に14得点、佐藤に13得点、シェーファー・アヴィ幸樹に9得点と日本人選手にも高確率でシュートを許したことが敗因となった。
さらにウィスマンは「シュート以外のスタッツ的には、自分たちが勝っている試合なのに、自分たちのシュート確率が低すぎて負けた」と語る。実際、ファストブレイクポイントでは17-2、セカンドチャンスポイントで10-2と上回りながら、良い形を作れずにタフショットを打たされ続けた結果、フィールドゴール成功率は38.4%と低調。一方で滋賀にはイージーシュートのチャンスを多く与え、53.7%と高確率で決められた。
横浜の橋本尚明は得点が伸びなかった理由をこう語る。「僕たちは出だしが勝敗を分けると思っているので、自分たちの流れが最初から作れていなかった。ディフェンスが良くてリバウンドも取れたら、ブレイクも速いバスケットももっとリズムも出せたと思います。それが前半からできていなくてスコアできなかった理由です」
ショーン・デニスヘッドコーチは「セカンドチャンスポイントとターンオーバーの部分でやられすぎている」と課題を語ったが、それでも敵地で挙げた1勝には大きな価値がある。
11月2日のB1 8試合の結果
三河85-104SR渋谷
千葉81-82京都
横浜72-85滋賀
三遠62-80大阪
新潟70-69名古屋D
富山69-91琉球
島根73-68川崎
宇都宮 – A東京
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