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マイケル・ジョーダンのキャリアと比較され激怒

優れた人物の言動から学ぶことは、人格形成において重要な意味を持つ。その対象が過去の偉人であれ、現代の人物であれ、子供たちに与える影響は大きい。それでも、学校の先生が間違ったアプローチで子供たちを教えていたらどうなるだろうか? 今回、ケビン・デュラントが怒るのは当然のことだ。

『SB Nation』によれば、アメリカのある学校に勤める教師が、新学期初日に生徒たちに配ったプリント内でこう書いた。「KDは、ウォリアーズに西カンファレンス決勝で敗れた年の夏にサンダーを退団した。そして、自分をプレーオフで打ち負かしたチームに加わることがベストと考え、決断した。KDのようにはなるな。決して安易な道を選ぶな」

さらにこの教師は、1996年に公開されたマイケル・ジョーダン主演の映画『スペース・ジャム』のストーリーを例に挙げて、次のように書き続けている。「マイクの行動で最も素晴らしいのは、ルーニー・テューンズを宇宙人から救ったこと。MJは安易は道を選択しただろうか? 彼は試練から逃げたことが一度でもあっただろうか? 答えはNoだ。マイクのようになれ!」

この話を聞きつけたデュラントは、『SB Nation』のTweetに「誰であれ、こんなことをした教師は解雇されるべきだし、刑務所に入れられるべき」と返信している。

サンダーを去ったデュラントの選択に納得できない者は今も一定数いる。だが、彼はあくまで選手として得た正当な権利を行使しただけ。それで『模範的な存在になれない』と批判され、しかも学校の先生という立場から子供にそう教えたのだから、デュラントにとってはたまったものではない。怒るのも当然だろう。