メガネ型デバイスを使ったAR技術で試合を華やかに演出

ソフトバンク株式会社が2020年から本格提供をスタートさせる予定の『5G』サービス。この5Gとスポーツ観戦を融合させ、新たなスポーツの観戦体験を提供したプレサービスが、さいたまスーパーアリーナで行われたバスケットボール日本代表の国際親善試合で実施された。

『バスケット・カウント』を運営する株式会社ティーアンドエスの『THINK AND SENSE』では、現実世界とバーチャル世界をリアルタイムに同時に見ることができるメガネ型デバイス『NrealLight』を活用して、新たな試合観戦体験ができるアプリケーションを開発。

このアプリケーションとバスケットボールの試合観戦を融合させることで、観客席から試合が行われているコートの視界に様々な演出が飛び込んでくる、ダイナミックかつ斬新な演出が実現。初めてバスケの試合を観戦する人には、シュートを決めたのが誰で、今どうしてプレーが止まっているのか分からないこともあるだろう。だがこのアプリケーションを使えば、試合で起こっていることの説明、情報がリアルタイムでARで飛び込み、スポーツ観戦をより楽しめる。

今まで選手情報はマッチデープログラムやスマートフォンなどで確認をしていたが、刻一刻と状況が変わるバスケットボールの試合では、手元に目線を落としているうちに大事なシーンを見逃してしまうことも少なくない。このメガネ型デバイスをつけて試合観戦をすると、ARでコートの端に選手情報が表示され、わずかな視線移動で確認することができる。

また、素晴らしいプレーへの喝采やお気に入りの選手への声援をARスタンプで表現する機能もある。このARスタンプは同じ会場にいる他のユーザーにも共有されるため、ユーザーが会場のさらなる盛り上がりを作ることが可能となる。スポーツと新たなテクノロジーの融合はまだ始まったばかりだが、『5G』の時代が訪れることで、その進化は大きく加速するに違いない。昭和のプロ野球観戦にはスポーツ新聞とポケットサイズの選手名鑑が欠かせなかったが、令和のバスケットボールは新しい観戦スタイルを切り拓いていくことになりそうだ。