アルバルク東京は日本代表の田中大貴、馬場雄大を欠きながらも、アーリーカップ関東で準優勝を果たした。それは指揮官のルカ・パヴィチェヴィッチが求めるハードワークやディフェンスの強度を選手が体現したからに尽きる。新加入ながら持ち前のディフェンスやシュート力を披露して、チームへのフィットに問題がないことを示した須田侑太郎に話を聞いた。
「今までと真逆なことをしているイメージ」
──アーリーカップでは決勝の宇都宮ブレックス戦の終盤に失速しましたが、準備が難しい状況にあってもチームは機能しているように見えました。初戦を終えてルカコーチは須田選手について「フィットしようとしている段階」と評していましたが、自分ではどう思いますか?
ディフェンスの細かいところだったり、アルバルクのシステムや決まりごとへのアジャストはまだまだですね。完成度は低いと感じています。
──ディフェンスに定評がある須田選手をもってしても、すぐに慣れるのは難しい?
システムが今までやってきたものと違うので難しいですね。極端に言えば、今までやってきたことと真逆なことをしているイメージです。そこでグレーなところの判断が遅れたり、迷ったり。そこを突かれてやられてしまう場面もあるので。
今は自分がやってきたことと違うことを求められているという感じです。自分のできることがすごく狭いので、これができるようになれば幅が広がります。それはポジティブなことですが、今はまだできていない状況で取り組んでる最中ですね。
──馬場選手がマーベリックスと契約しました。A東京にとって大きな痛手となり、新戦力の須田選手にはさらに期待が高まる状況となりました。
僕は馬場選手じゃないので。自分のできることを増やして、そのプラスアルファでチームを勝たせられる選手になりたいです。自分の良さを出しながら、チームに馴染んでいきたいですね。
──あらためてどのような部分で須田選手の良さを見せていきたいですか?
まずディフェンスでソリッドに、オフェンスはキャッチ&シュートを確実に決めていきたいです。これからはボールハンドラーとしても、伸びていかないといけないと思いますし、良い判断をして、チームの勝利に貢献していきたいです。