文・写真=丸山素行
八村、榎本、鍵冨は日本に戻らずアメリカへ
エジプトで行われたワールドカップを終え、U-19男子日本代表が今日の便で帰国した。
予選グループでマリを撃破し初勝利を挙げると、その後も韓国、エジプトに勝利し、世界のトップ10入りを果たした。これまでの男子バスケットボールの最高位は、1967年世界選手権での11位で、50年ぶりに記録を塗り替えたことになる。
チームリーダーを務める吉田裕司(洛南高校)は「胸を張って帰ってこれました。ここにおりませんがヘッドコーチのトーステン・ロイブル、選手たちとスタッフが一丸となって勝ち得た結果だと思います」と出迎えに訪れた東野智弥技術委員長に報告した。
ちなみにエースの八村塁、榎本新作、鍵冨太雅の3名は帰国することなく、そのままアメリカでの次なる戦いに向かった。
キャプテンの三上侑希は「最後の試合は負けてしまいましたけど、トップ10で帰ってきて良かったです。ありがとうございました」と挨拶した。
増田啓介は「本当に悔しい試合もありましたが、結果としてトップ10に入れたことは本当に良かったです」と笑顔で答えた。全7試合に先発した増田はディフェンスでは自分よりも大きい相手をうまく封じ込め、勝負どころで得点力も発揮。10強入りに大きく貢献した。
その増田は「もともと仲が良いチームで、本当に楽しくチーム一丸となってできました」とチームへの愛着を見せた。「一番近いところにユニバーシアードがあるので、それに向かって個人個人で頑張っていきたいです」と次なる目標を口にした。
過密日程での9日間の激闘を終えたチームは今日で解散。選手たちはそれぞれの高校や大学へ、いつもと変わらない日常へと戻り、次の戦いに備える。