小林良とホール百音アレックスの2名が選出される
『スラムダンク奨学金』は、日本の高校を卒業後、アメリカの大学あるいはプロとして競技を続ける意思と能力を持つ情熱と才能にあふれた選手を、アメリカのプレップスクール(私立の大学準備校)に派遣し、その間の学費や生活費を援助するものだ。
『SLAM DUNK』の作者である井上雄彦の「この作品をここまで愛してくれた読者とバスケットボールというスポーツに、何かの形で恩返しがしたい」という志から始まった制度で、2006年にスタートして今年で11年目を迎える。
1期生の並里成(滋賀レイクスターズ)、2期生の谷口大智(秋田ノーザンハピネッツ)、4期生の山崎稜(富山グラウジーズ)など、この制度を利用した多くの選手が現在Bリーグで活躍している。
第11期の奨学生に選ばれたのは桐光学園高等学校の小林良と、昌平高等学校のホール百音アレックス。第2回以来となる2名が選出された。2人は2018年4月から渡米し、セントトーマスモアスクールで学業とバスケットボールの研鑽に励むことになる。
井上はサイトを通してこのような言葉を送っている。
「小林君、ホール君、合格おめでとうございます。居心地の良い環境を離れようと決意するところから、まだ見ぬ自分への変身は始まるのだと思います。言葉も文化も違うところへ飛び込んでいくことは、大きな挑戦です。挑戦する勇気と決断に、尊敬と応援の気持ちを込めて、心からの拍手を送ります。良い選手になりたいなら、どれだけ切実に求めなくてはならないか。強くなりたいなら、どこまでやらなくてはならないか。出し切るとはどういうことか。そういったことを体験し、いつか私たちに伝えてほしいと思います。貴方のバスケット人生の主人公は他の誰でもない貴方です。その道のりの中の14カ月が、二人にとってかけがえのないものになることを祈っています。ワクワクするような成長を勝ち取ってください」
スラムダンク奨学金
http://slamdunk-sc.shueisha.co.jp/