
「自分の武器はパワーです」
男子日本代表が7月3日に中国、6日に韓国とアウェーゲームを行う『FIBAワールドカップ2027アジア予選』Window3まで残りわずかとなった。12名のロスターをどんな構成にするのか、注目ポイントの一つはビッグマンだ。
渡邊雄太、ジョシュ・ホーキンソンの2人は替えが効かない存在として、Window3でもフル稼働は間違いない。それでも可能な限り2人が休める機会を作りたいし、もしファウルトラブルが発生した時の対処も含め、控えビッグマンがしっかりと繋ぎの役割を担えるかは日本の課題となっている。
4番ポジションでいうと『パリオリンピック』、『FIBAアジアカップ2025』で代表入りしたジェイコブス晶は、本職が3番とはいえ有力なバックアップ候補だ。他のインサイド要員でメンバー入りを争うのは川真田紘也、山ノ内勇登、狩野富成に川島悠翔らとなってくる。
激しいメンバー争いの中で、川真田は次の部分をアピールしていきたいと考えている。「ドリブルや3ポイントシュートがあるわけではないので、泥臭いプレーやスクリーンと周りを生かすプレーを全面に押し出していきたいです。みんな違うモノを武器にして戦っているのがセンター陣で、桶さん(桶谷大ヘッドコーチ)がどこに優劣をつけるのかはわからないですが、自分の武器はパワーです。この部分を必要と思ってもらえるようなプレーをして選ばれたいと思います」
28歳となった川真田は、前指揮官のトム・ホーバス体制では『FIBAワールドカップ2023』や昨年のアジアカップのメンバーにも選ばれて代表経験も長くなっているが、出場機会をほとんど得られずにいる。それでも代表でプレーしたいという熱い思いは、昔と全く変わらない。
「元々、前回のワールドカップに選ばれるまでは、候補に入っても大会メンバーからは漏れていました。当時は、まず日本代表に入りたいと思っていましたが、ワールドカップに選ばれた後くらいからは、もっと代表でプレーしたい気持ちになりました。その気持ちが今もずっとあります」
このように語る川真田だが、サバイバルレースを争う主な相手は現在NCAAに所属する大学生選手たちであり、下の世代からの突き上げを受ける状況に変わった。数年前とは真逆の立場になっているが、「僕も今は4年くらい選ばれていますけど、いつかは年下の選手たちが来るのは循環としてあると思います。(竹内)譲次さん、公輔さんがずっと選ばれていた時代から変わったように世代交代は絶対あります」と、時代の流れとして受け止めている。
ただ、今はまだ世代交代を受け入れるつもりはない。「いつかは世代交代が起こると思いますが、まだまだ自分は代表に選ばれ続けたい気持ちがあります。この思いがある限りはずっと代表でバスケをしたいと思います」
川真田が語るように山ノ内には211cmのサイズと外角シュート、狩野には卓越した跳躍力を生かしたショットブロック、川島にはスピードに乗ったドライブとそれぞれが違う特徴を持っている。その中で、川真田には若手にはない経験があり、ムードメーカーとしても頼りになる。桶谷体制で存在感を示せるのか、川真田にとって今夏の代表活動は大きな踏ん張りどころだ。