宮里俊佑

「ユースの選手ができるところを証明しないといけない」

627日からトルコで開幕する『FIBA U17ワールドカップ2026』に出場する男子日本代表は、出場権を獲得した昨年の『FIBA U16アジアカップ2025』から半数以上もメンバーを入れ替えた。その中で、エースの白谷柱誠ジャックやスコアリングガードの越圭司と共に、U16アジアカップから引き続き代表に選出されたのが琉球ゴールデンキングスU18の宮里俊佑だ。

宮里はアジアカップで平均8.7得点、5.3アシスト、4.2リバウンドを記録。司令塔として攻撃の起点になるだけでなく、179cmでも球際の強さを見せリバウンドでも貢献し、攻守でインパクトを残した。

6月上旬には飛び級で『FIBA U18アジアカップ2026東アジア地区予選』にも出場。だが、ここでは本来の力を発揮できず、試合を重ねるごとに出番が減っていく悔しさを味わった。宮里は「東アジア予選で中国に勝てたのはうれしい気持ちでいっぱいです。ただ、個人としては何もチームに貢献することができなかったです」と反省を口にする。

特に宮里が課題として痛感したのは積極性の欠如だった。「自分も点数を取りにいって、そこからパスをさばくことでバランスが良くなります。それなのに消極的なプレーが本当に多かったです。パスファーストで、シュートを打ちにいく姿勢がなかったです。どれだけ相手の脅威になれるかが重要になりますが、まずはリングに向かうことが相手にとって一番嫌だと思うので、しっかりシュートをねじ込む気持ちでプレーしないといけないです」

そして、ワールドカップでは同じ過ちを繰り返さないと誓う。「(グループリーグで対戦する)アメリカ、フランス、イタリアは格上で、一人ひとりのマッチアップでミスマッチになったりすると思います。それでもどれだけアグレッシブに行けるかが大事。相手の脅威になることでプレーの幅も広がります。自分たちより大きい相手にも絶対にメンタルでは負けたくないです」

1年近く経てば、代表チームのメンバーが大きく変わることは珍しくない。特に、指揮官がアレハンドロ・マルティネスから片峯聡太へと変わった今回は尚更だ。U16アジアカップではBリーグユース所属選手が4名いたが、今回は宮里、磯田陸斗(横浜ビー・コルセアーズ U18)の2人となった。

宮里は次のような思いを持ってワールドカップに臨むと言う。「Bリーグユースの選手は2人しかいないので、ユースをもっと盛り上げる意味でもしっかりと自分のプレーをやり抜いて、ユースの選手ができるということを証明しないといけないと思っています。そこは責任と自覚を持って、日々の行動から変えていきたいです」

最後に余談だが、宮里はNBAを普段から見ており、彼に初めて取材した中学2年時のジュニアウインターカップで、参考にしている選手にケイド・カニンガムを挙げていた。NBAは引き続きカバーしており、「ニックス対スパーズのファイナルも見ていました。MVPを取った(ジェイレン・)ブランソン選手のいろいろな細かい目線のフェイクなどを参考にして見ていました」と研究熱心な姿勢は変わらない。

現状のチームにおけるガードの序列は、U18東アジア地区予選で主力を務めていた櫻井照大と越圭司が宮里の上に位置しているだろう。だが、宮里にも必ず出番は回ってくる。今大会こそは強気のアタックを繰り返し、自分のやるべきことを貫いてほしい。