チーム戦術にマッチする若手を抜け目なく獲得
NBAドラフト2017が行なわれた6月22日、NBAファンを最も驚かせたニュースは、ドラフトとは関係ないジミー・バトラーのトレードだった。ブルズは、バトラーとドラフト全体16位で指名したクレイトン大学のジャスティン・パットンとの交渉権と交換で、ティンバーウルブズからザック・ラビーン、クリス・ダン、全体7位指名を受けたアリゾナ大学のラウリー・マーケネンとの交渉権を獲得した。
生え抜きのバトラーを放出する意図が読めないトレードとなったが、ブルズはその後、ウォリアーズともトレードを成立させ、金銭と交換で全体38位で指名したオレゴン大学のジョーダン・ベルとの交渉権をウォリアーズに譲渡している。
身長206cmのベルのポジションはパワーフォワード。しっかりと足を使ったディフェンスができ、リバウンドとブロックに優れた選手だ。大学レベルでは俊敏なポイントガードを相手にマッチアップしても抑えていたという評価で、相手のピック&ロールに対するスイッチディフェンスが欠かせない現代のNBAには適した選手だ。オフェンスに難があるにせよ、トランジションを主体とするウォリアーズの戦術にはマッチするはず。
今年はドラフト指名権を持っていなかったウォリアーズだが、チームに欠けているプレースタイルのベルを獲得。来シーズンの開幕ロスターに残るかどうかは分からないが、抜け目なく新シーズンに向けた編成を進めているのは確かだ。
After trading with the Bulls…
Warriors get Oregon PF Jordan Bell with the No. 38 pick pic.twitter.com/GqazwCxPS9
— Bleacher Report (@BleacherReport) June 23, 2017