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4位指名の屈辱をモチベーションに変え「ベストを尽くす」

NBAドラフト2017は、大方の予想通りワシントン大のマーケル・フルツが全体1位指名、そしてUCLAのロンゾ・ボールが2位指名を受けた。セブンティシクサーズと指名権を交換するトレードを成立させたセルティックスは、3位でデューク大学のジェイソン・テイタムを指名。優秀な選手が多くエントリーした今年の候補選手の中でも、トップ3に相応しいと称される選手が上位指名を受けたが、4位でサンズから指名されたカンザス大学のジョッシュ・ジャクソンは、自身の指名順をモチベーションに変えると会見で語った。

今年の候補の中でも攻守両面で高い評価を受けていたジャクソンだが、蓋を開けてみれば4位指名。自分の実力に自信を持っているジャクソンとしては納得がいかず、「自分以上に指名順を気にする選手は、今年のドラフトにはいない」とコメント。また「僕よりハードにプレーする選手はいない。それが自分を特別な存在にしている」と、新人らしからぬ強気な発言を残した。

今日指名された選手はすべて、どれだけのポテンシャルがあるとしても、NBAレベルで通用するかどうかは未知数。それでもジャクソンはポイントガードからパワーフォワードまで攻守両面でこなせる万能型。ラッセル・ウェストブルックの身体能力と、カワイ・レナードの守備力を兼ね備えた選手とも言われている。

「僕はチームに力強さと万能性をもたらすことができる。1番から4番まで守れるし、攻撃でも1番から4番までこなせる。現代のNBAでは万能性が最も重要だ」

この発言からも分かる通り、ジャクソンには、トップレベルでプレーする上で欠かせない自信も備わっている。「人との競争が大好き」と語ったジャクソンは、新人王を争うことになるライバル、そして自分の指名を見送ったシクサーズ、レイカーズ、セルティックスに宣戦布告することも忘れなかった。

「僕も他に指名された選手も、『誰がベストプレーヤーか?』と聞かれたら、全員が『自分』と答えるだろう。でも、僕は競争が大好きだし、周りの考えが間違っていたと証明するのも大好きなんだ。自分はサンズから指名されたから、チームに入ってベストを尽くす。可能な限りベストな選手になってみせる。きっと僕の指名を見送ったチームは後悔する」

ビッグマウスに見合うだけの実力の持ち主かどうか、2017-18シーズンを通して証明してもらいたいものだ。