序盤の劣勢を覆してサンズを撃破、シリーズ突破に王手

サンズとのプレーオフを戦うサンダーは、敵地での第3戦を121-109で制し、これで3勝0敗とファーストラウンド突破に王手を掛けた。最初の2試合もディフェンディングチャンピオンが盤石の強さを発揮しており、この試合もジェイレン・ウィリアムズをハムストリング痛で欠いてもサンダーの優位は動かなかった。

それでもサンダーは、この状況で必要とされる緊張感をしっかり持っていた。「実を言うと、僕らは第3戦に苦手意識がある」とシェイ・ギルジャス・アレクサンダーは語る。「昨シーズンのプレーオフでは、グリズリーズに大苦戦したのが第3戦だし、ナゲッツ、ウルブズ、ペイサーズとの第3戦には負けている。だからこそ、今日はとにかく自分たちのバスケを貫き、それがどれだけ通用するか試したかった。苦手意識は持ちつつも、それに縛られることなくプレーに集中して、良い結果を出せた」

第1クォーター終盤には9点ビハインドと、ホームのサンズに押し込まれる場面もあったが、きっちり押し返した。そのきっかけを作ったのはシェイとベンチメンバー(アレックス・カルーソ、アーロン・ウィギンズ、ケイソン・ウォレス、ジェイリン・ウィリアムズ)の組み合わせ。これで立ち上がりのつまづきを挽回すると、その後はサンダーが試合を支配した。

「どの試合でも誰かしらステップアップして活躍してくれるんだから、贅沢な話だよ」とシェイは笑う。ベンチから出た選手の得点では36-12とサンズを圧倒。チェット・ホルムグレンとアイザイア・ハーテンシュタインとビッグマンが揃ってファウルトラブルに陥ってもジェイリン・ウィリアムズがハッスルを見せ、ここまでほとんど出番のなかったウィギンズやジャレッド・マケインも、コートに送り出されるとすぐさまリズムをつかんで活躍した。

チームで2番目に得点の多いウィリアムズが欠場した穴はシェイが埋めた。ただし、相棒が不在でも自分のプレーは変わらないとシェイは言う。「第2のハンドラーである彼がいないと、それだけ攻めのエントリーやショットクロック残りわずかな場面で僕がボールを持つ機会が増える。だからと言って無理をしたり、逆に消極的になったりはしない。試合の流れに乗ってプレーすることだけを考えている」

フィールドゴール18本中15本成功と驚異的な効率の良さ、フリースローでも11得点を積み上げ、8アシストも記録。強度が上がり、守備が攻撃を上回るプレーオフでも、シェイの安定感は揺らがない。

「これまで自分がやってきた練習を信じ、チームメートを信じる。ズレがあれば迷わず攻める。そこを塞がれたらパスを出す。僕もチームメートも、毎日必死になって練習している。それを信じるだけさ。僕らは何があっても一緒だ。一緒に負け、一緒に勝つ。コートの中でも外でも常に繋がっている。その信頼関係がチームの強さを生み出している。歴史を振り返っても、一番結び付きの強いチームが成功を収めていると思うよ」