3人制ならではのスクリーンプレーを取得中
2028年のロサンゼルスオリンピックに向けて本格始動した3人制男女日本代表チームは、4月22日にメディアデーを実施した。
5月1日より開催される『FIBA 3×3ウィメンズシリーズ2026』から戦いをスタートする女子代表は、同大会と6月の『FIBA 3×3ワールドカップ2026』のロスター登録選手として6名を選出。アイシンウィングスの野口さくらはその一人として、4月初旬に行われた『FIBA 3x3アジアカップ2026』に続き3人制の舞台で戦う。
4位という結果に終わったアジアカップは、野口にとって2022年以来となる3人制の国際大会だった。野口は「自分の得意なスリップやスクリーンプレー、カッティングは通用する部分がありましたが、どうしても5人制を長くやっている分、5人制でのスクリーンの使い方が染み付いていて、3×3ならではのスクリーンの掛け方、仲間の生かし方はまだまだこれからだなと感じました」と大会の感想を話した。
ユーザーとスクリーナーのそれぞれのディフェンスはもとより、3人目、4人目、5人目のヘルプディフェンスを想定してプレーしなければいけない5人制に対し、3人制ではヘルプが来ない。「5人制だとスクリーンで生まれたズレを3人目、4人目、5人目で生かすようなプレーがありますが、3×3は2人で完結するプレーがほとんどなので、やっていけばやっていくほど『そういうのもあるんだ』と感じます」と野口は話し、鶴見彩や宮下希保など3人制の経験が豊富な面々から様々なモノを吸収している最中だと明かした。
3×3女子日本代表チームは、21日からスタートした強化合宿よりスキルコーチ、スポーツパフォーマンスコーチ、アナリストをサポートスタッフに加えた。昨年は2ストップ(大会)出場に留まったウィメンズシリーズも、今年は現時点で中国、フィリピン、モンゴル、日本(東京・群馬)で行われる5ストップへの参戦が決定。各ストップの順位に応じて加えられるポイントをできるだけ多く稼いでロス五輪出場を目指す。
前田有香ヘッドコーチは、2028年に向けたフォーカスに「個のレベルアップ」と「経験」を挙げた。
「昨シーズンの結果を受け、戦術だけでなくフィジカル・スキル両面での個のレベルアップが必要だと感じ、スキルコーチとスポーツパフォーマンスコーチを招聘しました。また3×3の試合経験をもっと増やしていかなければいけないと感じ、それが国際大会であることが一番だと思っています。ウィメンズシリーズはクラブチームとしても出場できる大会ではありますが、これに日本代表としてコミットしていくことはロスを見据えた強化の一つの軸です。ウィメンズシリーズは6〜7大会に出場し、シーズンを通して戦い抜くベースの力を身につけ、上位8チームが進出するファイナルに出場するという目標を掲げています」
黎明期からプレーヤーとして3x3の第一線を走り、現在は指導者として後進たちをさらに高みに押し上げる役割を担う前田ヘッドコーチは、3x3に対する世間の認知・理解は当時から大きく変化していると話す。特に5人制をメインに活動する選手たちのマインドの変化は「めちゃくちゃ感じています」とし、「『3x3が好き』『3x3をやりたい』という思いでここに来てくれていると感じています」と言った。
8月には2大会を日本で開催「良い状態で迎えたい」
前田ヘッドコーチは代表メンバーの選考基準の一つに「高さがあってしっかり動ける選手」を挙げている。182cmの上背がありながらボールコントロールを含めたアウトサイドからのプレーも得意な野口は、まさにこれを象徴する選手であり、前田ヘッドコーチがさらに重要なベースとしている「『3人制をやりたい』という意志が強い選手」でもある。
野口は4月8日、「3x3の魅力をもっともっとたくさんの方々に知ってもらえますように」と自身のXアカウントに投稿した。この投稿の意図を問うと「5人制のほうが注目されがちですが、3×3をやり始めて、3×3ならではの面白さがあるなと感じるようになりました。そんな面白さをぜひ皆さんにも知ってほしいと思って投稿しました」と答え、「見たら絶対ハマると思うので」と力を込めた。
前述のとおり、8月1〜2日には東京、8月29〜30日には群馬でストップが開催される。3人制としては初めて国内大会を戦うことになる野口は「楽しみでもありますし、『ホームでやるからには勝たないといけない』というプレッシャーもあるので、海外の大会よりも緊張するかもしれません」と明かし、「大会まで期間があるので、しっかりチーム全員で積み上げて、良い状態でこの試合を迎えられたら良いと思っています」と抱負を語った。
3×3の魅力をもっともっとたくさんの方々に知ってもらえますように✨ pic.twitter.com/MP09M0EMgI
— 野口さくら (@Haru0224_bsk) April 8, 2026

