
「試合終了のブザーが鳴るまで自分らしく戦うんだ」
ティンバーウルブズは、ナゲッツのファーストラウンド初戦こそ落としたが、その後に2連勝を飾り、2勝1敗と勝ち越した。
第2戦に勝った後の会見で、ジェイデン・マクダニエルズは「ニコラ・ヨキッチやジャマール・マレー、ディフェンスの苦手な選手を狙えばいい。あとはティム・ハーダウェイJr.にキャム・ジョンソン、アーロン・ゴードンもだ。つまり全員、ディフェンスができない」と語った。
シリーズがまだ続くのを見越しての、あからさまな挑発だが、これにナゲッツが発奮することはなかった。その一方で、ウルブズの選手たちが勢い付いた。ミネアポリスに舞台を移しての第3戦で、第1クォーターから25-11と圧倒。12分フル出場したヨキッチを、ルディ・ゴベアを中心にフィールドゴール8本中成功わずか1本の4得点に抑えた。マレーもマクダニエルズがマークしてシュートを3本しか打たせず、こちらも4得点。ディフェンスから走ってイージーシュートに持ち込むことで、マクダニエルズはヨキッチとマレーを足したより多い9得点を奪い、ウルブズ優位を作り出した。
ヨキッチは「立ち上がりがああなると、簡単なシュートも決められなくなる。第1クォーターに相手は最高のディフェンスを見せたけど、僕らのオフェンスも最悪だった」と語る。
レギュラーシーズンを通して、ナゲッツは主力にケガ人を出してラインナップを入れ替えながらも、これまでになかった層の厚さを備え、安定した強さを発揮してきた。一方でウルブズはシーズンを通してパッとしなかった。しかし、『プレーオフは別物』だ。
相手を挑発し、それに対してやり返されないほどの強度と集中力をコート上で発揮する。ウルブズの強度と集中力はレギュラーシーズンにはなかったレベルで、しかも48分間を通して安定していた。マレーに自由を与えず時間を使わせ、ヨキッチはペイントエリアから締め出して3ポイントラインの外でシュートを打たせた。
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— Minnesota Timberwolves (@Timberwolves) April 24, 2026
両チームがプレーオフで対戦するのは、この4年で3回目。2022-23シーズンはナゲッツがファーストラウンドでウルブズを一蹴して、そのままNBA優勝まで駆け上がった。翌年はウルブズがディフェンディングチャンピオンを『GAME7』の末に打ち倒した。1年空いて今回が3回目の対戦。ここまではチームとしてピークを過ぎたナゲッツに対し、ウルブズが自信満々で挑みかかっているように見える。
ヨキッチ&マレーのコンビが織り成すナゲッツのオフェンスは、変幻自在でバスケの楽しさが詰まっている。だが、ウルブズの面々はそれを『ソフト』だと見なし、破壊しにいく。そして、勝つごとに彼らの自信は増す。
マクダニエルズは「ただ研ぎ澄ますんだ」と言う。「シュートが決まらず得点が伸びなくても、大差で負けていても、マッチアップする相手が主力でもセカンドユニットでも関係なく、常に全力で当たっていく。今日も相手が主力を下げた後も、僕はフルコートで当たり続けた。試合展開に関係なく、試合終了のブザーが鳴るまで自分らしく戦うんだ」
トラッシュトークを繰り出すことが発奮材料になるのかと問われ、マクダニエルズはこう答えている。「ナゲッツと対戦している時点でモチベーションは十分だ。彼らが何を言おうが気にしないよ」
ヨキッチは27得点を挙げたものの、フィールドゴール26本中成功7本と効率は悪く、アシストは3しかなかった。苦戦の理由を彼は「シュートが入らないからだ」とシンプルに分析する。「良いシュートは打てているけど、決めることができない。それでは相手のディフェンスを動かせない。僕が得点しないと相手はヘルプを送らず、1対1のままで、周りを巻き込んだオフェンスを作れない。まずは僕が得点して、それから全員にチャンスを広げていく。そういうバスケをする必要がある」