ヤニス・アデトクンボ

バックスは3試合連続で得点が100に届かず敗れる

現地3月2日のバックスvsセルティックスで、ふくらはぎのケガで欠場していたヤニス・アデトクンボが6週間ぶりの実戦復帰を果たした。開始1分、キレのあるドライブでニコラ・ブーチェビッチの守るペイントエリアを攻めて、鮮やかなレイアップを決めた時にはミルウォーキーのファンから大歓声が上がった。チームは7-0の好スタートを切り、エースの復帰でバックスが復活すると感じられたからだ。

しかし、勢いはあっという間に萎えてしまった。0-10のランで逆転されると、あとは点差を広げられるばかり。プレータイム制限のあるヤニスは25分しかプレーしなかったが、そうでなくても終盤はベンチに下がっていただろう。ジェイレン・ブラウンが体調不良で欠場し、ニーミアス・ケイタも休養を取ったセルティックスに対し、攻守のエネルギーで大きく見劣りした。最終スコア81-108。2試合連続で得点が100を切る連敗を喫していたが、そこからさらに得点力が落ちた。

ヤニスは第2クォーター序盤に、デリック・ホワイトとペイトン・プリチャードの間をドライブでぶち破ってダンクを決めたが、この時点で22-38と16点ビハインド。彼は3本のダンクを決めたが、セルティックスに傾いた流れを引き戻すことはできなかった。

「キャリアの中でこれほど長く、しかも同じシーズンに何度も離脱したことはなかった。まだ身体が錆び付いている感覚がある。それでも、一日一日を大切に過ごすだけだ。まずは復帰できて良かったし、コートに立って大好きなバスケができて幸せだ」とヤニスは語った。

19得点11リバウンド2アシスト1ブロック。スタッツは及第点だったが、本来のインテンシティを継続して出すことはできなかった。「まだリズムを取り戻す段階なんだ。6週間プレーしていなくて、接触のある練習は今日で2回目だ。コンディションが整えば、もっとチームに貢献できる」と彼は言う。

ここ何年かはケガが相次ぎ、特に最近はなかなか万全のコンディションでプレーできない。無尽蔵のエネルギーを持ち、いくらでも無理の利いた時代は過去のものとなろうとしていることを、彼自身も認めざるを得ない。

「NBAでの13年間で多くのケガを経験してきた。これまではドクターから『2週間から4週間の離脱』と言われても、その半分で復帰してきた。3週間と言われて4日で戻ったこともある。今回もそのつもりだったけど、『偽りの現実』を見てはダメだ」

「僕は頑固で、人のアドバイスを聞かないところがある。これまで様々な困難と戦い、自分の直感に従って逆境を乗り越え、今の地位を築いてきた。それで上手くいくこともあれば、そうでないこともある。過去にできたことが、もうできないのかもしれない。僕はもう31歳だ。まだ老人ってわけじゃないけど、以前よりは歳を取った。これからは身体のケアやリハビリ、プレーの仕方をもっと考えて、賢く振る舞わなければならない」

バックスは26勝34敗の東カンファレンス11位で、プレーイン圏内の10位ホーネッツまで2.5ゲーム差。まだまだ挽回は可能だが、プレーオフのストレートインとなる6位までは7ゲーム差あり、ライバルの数を考えると上回るのは現実的ではなくなりつつある。トレードデッドラインの移籍こそなかったが、近いうちに結果が出なければ彼の周辺はまた騒がしくなるだろう。それは彼自身も当然理解しているはずだが、今のところはプレーできる喜びを噛み締め、試合を重ねる中でコンディションを上げていくしかない。