ジョシュ・ホーキンソン

「相手のキーマンは、僕自身もケアして止めないといけない」

バスケットボール男子日本代表は『FIBAワールドカップ2027アジア予選』Window2の韓国戦に向けて12名のベンチ入りメンバーを発表。26日の中国戦からアレックス・カークと渡邉飛勇が外れ、ジョシュ・ホーキンソンと佐土原遼が入った。

ホーキンソンはトム・ホーバス前ヘッドコーチ体制の2023年2月に日本代表デビューを果たしてから、これまでずっと帰化枠のファーストオプションであり続けた。そして大差がついた試合にならない限り30分台後半、時には40分フル出場と文字通り替えの利かない存在として起用されてきた。しかし、桶谷大ヘッドコーチが中国戦で選んだのはアレックス・カークで、その理由を「みんなジョシュのことも、アレックスもリスペクトしている中、コンディションを見た時に間違いなくアレックスが良かったので使いました」と語っていた。

日本代表の試合をベンチの後ろで見たことにホーキンソンは「不思議な気持ちでした」と振り返る。「試合でコートに立っている時はまったく緊張しません。ただ、ベンチから見ているだけでは、試合の行方をコントロールできないです。自分にできるのは一生懸命に応援し、感じたことをベンチにいる選手に伝えることくらいで、本当に緊張しながら試合を見ていました。いつもと真逆の立場で、確かに変な感覚でした」

ただ、コンディションも上がり、今日の韓国戦ではロスター入り。チームの要としていつものように攻守で日本代表を支えることが求められる。ホーキンソンは次のように自分のやるべき仕事を語る。「韓国はファイブアウトで3ポイントシュートを中心に攻めてきます。相手のキーマンは、僕自身もケアして止めないといけないです。そしてセンターとして、ペイント内で簡単に得点をさせない。カッティングからのシュートを守ることも自分の仕事だと思います」

また、Window2の韓国はインサイドの主力に故障者が続出したこともあり、今回が初代表である23歳のカン・ジフン(200cm)を先発センターで起用するなどサイズダウンしている。その結果、ゲーム1のチャイニーズ・タイペイ戦では、相手の帰化枠のビッグマン、211cmのブランドン・ギルベックに18得点15リバウンドとゴール下を制圧され、ペイント内の得点で20-40と圧倒されたことが65-77で敗れた主な要因となった。

ジョシュ・ホーキンソン

「ペイントエリアを攻めることでアドバンテージを作っていきたい」

208cmのホーキンソン、206cmの渡邊雄太でフロントコートを組める日本代表も、サイズの有利をしっかりと生かしていく戦略が大事になるとホーキンソンは考えている。「今回の韓国には、ゴール下で激しくアタックしてダンクをし、多くのリバウンドを取ってチームの中心となるセンターがいないです。韓国がスモールラインナップを組んだ時は、オフェンスは本当に素晴らしいのでしっかりと警戒しないといけない。ただ、ディフェンスは少し弱くなってリバウンドを相手に取られやすくなります。チャイニーズ・タイペイを見ると、ギルベックがオフェンスリバウンドを取ってペイントエリアを支配していました。僕たちもペイントエリアを攻めることでアドバンテージを作っていきたいです」

オフコートの話になるが、今回の強化合宿は東京のナショナルトレーニングセンターではなく、開催地である沖縄でずっと行われている。そして、ホーキンソンにとって信州ブレイブウォリアーズ時代の同僚であるアンソニー・マクヘンリーは、琉球ゴールデンキングスでアシスタントコーチを務めており、この滞在中に旧交を温めることができたという。それは貴重な気分転換になったようで、ホーキンソンはこう語る。

「僕たちは琉球のホームである沖縄アリーナで練習していて、マック(マクヘンリー)は近くに住んでいます。だから、彼とはたくさん話せたんだ。マックは僕にとって本当に優れたメンターです。尊敬する選手がコーチとなって地位を高めていくのを見るのは楽しいし、彼にはいずれヘッドコーチになってほしい。実現したら最高だね」

心身ともにフレッシュな状態になったホーキンソンが今日の韓国戦で、同じ沖縄アリーナで行われたワールドカップ2023のような大暴れを見せてくれれば、日本の望む展開に持ち込める。そして、結果は自然とついてくるはずだ。