「もっとみんながアグレッシブに攻める意識を持たないと」
宇都宮ブレックスは、1月28日の水曜ナイトゲームで千葉ジェッツに72-79と敗戦。23のオフェンスリバウンドを許すなど、ゴール下のフィジカルバトルで後手にまわったことが響き、第2クォーター途中から千葉Jに主導権を握られる展開で押し切られてしまった。
東地区で激しい首位争いを繰り広げる相手に敗れたことは、当然のように痛い。ただ、先週の宇都宮は水曜日に東アジアスーパーリーグ(EASL)を戦い、週末のレバンガ北海道戦のゲーム2はオーバータイム。さらにこの試合では、絶対的な中心選手であるD.J・ニュービルがコンディション不良による加入後初の欠場と、タフな条件が重なった。その中で最後までくらいつけたのはポシティブだ。
宇都宮のジーコ・コロネルヘッドコーチも「リバウンドを取りきれなかったことが、負けた一番の要素だと思います。ただ、私たちはハードに戦い、多くの良い部分もありました」と振り返っている。
宇都宮のエース比江島慎は、7得点8アシストに3リバウンド2ブロック1スティールを記録。ニュービル不在でより相手ディフェンスの厳しいマークに晒される中、クリエイターとして味方のシュートチャンスを生み出し、守備でもハードにプレーした。結果への悔しさ、リバウンドという反省点はあるが、厳しい状況の中で粘り強く戦い続けたことに対して比江島は「負けてしまいましたが、この試合に関しては自信にして良いと思います」と語る。
北海道とのゲーム2、宇都宮はオーバータイムの激闘を108-106で制したが、日本人選手の合計得点は17得点にとどまった。しっかりと結果が出ているのでとりたてて問題視することではないとはいえ、日本人選手の得点が伸びてこないのは気になる部分だ。この点について比江島はこう語る。
「僕もそこは少し感じている部分です。D.Jの負担がすごく大きかったところはあるので、彼以外のオプションを増やすために、もっとみんながアグレッシブに攻める意識を持たないといけないのは今日の試合を通しても分かった部分です。もしかしたら大事な試合でまたD.Jがいない時があるかもしれないです。そういう時の準備のためにも、残りのリーグ戦は、みんなで攻めることを意識しながらやっていきたいです」
「クリエイトは最低限できている感覚です」
比江島自身も、年明け以降のリーグ戦5試合の内、2桁得点は1月25日の北海道戦(11得点)のみと思うように得点できていない。一方、過去4試合で平均8アシストを挙げているように、徹底マークを受ける中でも攻撃の起点としての役割をしっかりと遂行している。
ただ、それでも比江島はエースとして得点へのこだわりを見せる。「クリエイトは最低限できている感覚です。最近は3ポイントシュートのところでちょっと苦しんでいる部分があります。シュートが入らないならドライブに切り替えることもできるので、そこは状況に応じて考えながらやっています。それでも今は個人的にもどかしいというか、もっと得点面で貢献したい意識は強いです」
北海道、千葉Jとの上位対決を終えた宇都宮だが、明日からはホームで群馬クレインサンダーズと連戦。さらに水曜日のEASL香港イースタン戦(アウェー)の後、中1日でホームでの長崎ヴェルカ戦と連戦が続く。コロネルヘッドコーチは、このタフな日程へ向け、次のように意気込みを語る。
「私たちはBリーグで一番タフなスケジュールだと数字が示しています。東地区で4回当たるチーム(千葉J 、群馬、北海道、アルバルク東京)はすべて上位で、2回のみの対戦は下位チームです。それにEASLも戦っています。ただ、こういう状況をすべて受け入れて、ずっとファイトを続けるだけです。(EASLは3月に終了し)最後はリーグ戦に集中できるので、そこまで戦い続けるだけです。良い例として、昨シーズンの琉球ゴールデンキングスは同じ状況で素晴らしいプレーを見せて、しっかりと戦い抜いています。だから私たちも可能であることは分かっています」
明日からの5試合を好成績で終えることができれば、チームが大きな弾みがつくのは間違いない。シーズン中盤戦における最大の踏ん張りところで、比江島はエースとして得点を取ってチームを勝利に導くことにこだわりを持ってコートに立つ。

