接戦の最後はフラッグのミスを突いたクヌッペルの得点
マーベリックスとホーネッツの一戦は、デューク大からNBAに挑戦した大物ルーキーの一騎打ちとなった。全体1位指名のクーパー・フラッグはキャリアハイとなる49得点に加えて10リバウンドを記録。しかし、接戦を制したのは1巡目4位指名のコン・クヌッペルが34得点で牽引したホーネッツだった。
ホーネッツが先行し、マブスが追い上げ、最後まで分からない接戦となった。残り1分にマックス・クリスティの3ポイントシュートでマブスが118-118と追い付くも、ブランドン・ミラーが決め返し、フラッグの3ポイントシュートで再びマブスが同点とする。勢いは追い上げるマブスにあり、ホーネッツの攻めを防いでリバウンドを取ったフラッグがボールを運ぶと、ダラスの観客は逆転の予感に総立ちとなった。
しかし、フラッグは一度ドライブで攻めきれず、仕切り直そうとして出したパスにクヌッペルが飛び付き、指先で弾き出す。そのまま速攻になり、クヌッペルのトップスピードでのレイアップをフラッグはファウルで止めるしかなかった。
クヌッペルがこの2本を落ち着いて決めてホーネッツが2点リード。残された4.1秒でフラッグが強引にシュートを狙ったが、これが外れると同時に試合終了のブザーが鳴った。
ルーキー・オブ・ザ・イヤーを争う2人がNBAで対戦するのは初めてのこと。勝敗に関係なく、ダラスのファンは素晴らしいパフォーマンスを見せた2人のルーキーを拍手で称えた。しかしフラッグはそれを良しとしない。「タフショットだけど、いつも練習しているシュートだから決めなきゃいけなかった。ターンオーバーも許されないミスだ」と語った。
一方のクヌッペルは、「クープ(フラッグ)は今日のコート上で一番優れた選手だった。多分、今シーズンここまで対戦した中でもベストプレーヤーだと思う。最高の選手と競い合うのは楽しいし、それが友人だと競争心が煽られるよ。本当に楽しい時間だった」と満足そうに語る。
フラッグのパスに手を伸ばしてディフレクションし、決勝のフリースローに持ち込んだシーンを「とにかくクープにパスをさせたかった。49得点もしていたからね」とクヌッペルは振り返る。「僕がダブルチームに行ってパスを出させて、それを予測して手を出した。シオン(ジェームズ)がコート外にダイブしてパスを繋いでくれたおかげでフリースローを得られた。とんでもない幕切れになったよ」
2人はNBAでプレーするようになった今も、頻繁に連絡を取り合っており、オールスターで一緒になるのが楽しみだと話しているという。
「ルーキー・オブ・ザ・イヤーをどっちが取るかの話はしたことがない。今日は勝てたけど、個人の評価ではクープが上だろうね。それでも僕は良いんだ。ああいう個人賞を取れたら素晴らしいけど、彼が選ばれたら僕は彼のために祝福するよ」
「それに、何よりうれしいのはチームの勝利だ。今日の試合で『どちらが上か』みたいな議論があちこちで行われるかもしれないけど、僕はただコート上でレベルの高い競争ができたことがうれしいんだ」
