
ラメロとクヌッペル、ミラーが先発に揃えば15勝7敗
現地1月26日、ホーネッツはセブンティシクサーズを130-93と圧倒し、今シーズン初めての3連勝を記録した。全米を襲う寒波の影響でティップオフは4時間前倒しとなり、スタンドには空席が目立った。突如として平日昼間に行われた試合にファンが来るのは難しく、チケットは別の試合に振り替え可能だという。それでも仕事や他の用事を調整してスペクトラム・センターに足を運んだファンは、2022年から11連敗していたシクサーズを叩きのめすホーネッツのパフォーマンスを見ることができた。
「悪天候の中、応援に来てくれたファンに心から感謝している。試合運営に携わるすべての人にもお礼を言いたい。様々な悪条件が重なったにもかかわらず、アリーナの雰囲気は最高だった」とヘッドコーチのチャールズ・リーは語る。
このところの好調を指揮官リーは「ディフェンスで相手を100得点以下に抑えていることが大きい」と説明する。「闘争心を出し、ディフェンスプランを的確に遂行し、シュートを決めさせないだけでなくリバウンドまで取りきってポゼッションを終わらせる。そこから良い攻めに繋げられている」
ホーネッツは例年、異常なまでにケガ人が相次ぐことでチームバスケの成熟が進まず、個々の成長も途切れ途切れになっていた。それが今は主力が揃い、特にチームバスケの軸となるラメロ・ボール、ブランドン・ミラー、コン・クヌッペルのトリオがコンスタントにプレーできていることが大きい。今シーズン、この3人が揃って先発した試合では15勝7敗と結果を出している。
クヌッペルは攻守の安定感が売りで、開幕からルーキーらしからぬ落ち着いたプレーでチームを支えており、デューク大の同期であるクーパー・フラッグに負けない評価を得ている。ラメロは攻撃を一人で引っ張る負担から解放され、自分で試合を決めることも周囲を輝かせることもできる万能性を発揮。そして3年目のミラーは7試合連続の20得点超えと好調で、このシクサーズ戦では3ポイントシュート6本を決め、ラメロと息の合った連携からアリウープを決めるなど30得点の大活躍だった。
「僕たちの強みはペースの速さであり、トランジションでの得点だ」とミラーは言う。「相手を走らせて、前半のうちにスタミナを消耗させれば、第4クォーターに大きなアドバンテージになる。でも、ただ走るだけじゃない。勝つためにどんなプレーをすべきかを選択しながら走るんだ。それをやり続ければ勝てる自信がある」
トランジションから迷いなく3ポイントシュートを打ちきって決める自分自身の好調について、ミラーはこう語る。「チームメートのおかげだ。コートに立つたびに、今の自分を超えるための後押しをしてくれる。常に完璧でいられるわけじゃないけど、それでも僕に自信を持たせてくれる仲間たちには感謝しかないよ」
特にラメロとのホットラインは、相手ディフェンスがミラーをどれだけ警戒しても止められない要因となっている。「どんなチーム状況でもケガ人を言い訳にしたくはないけど、ラメロが万全のコンディションでコートにいれば、対戦相手は恐怖する。彼こそ僕たちのリーダーであり、彼が引っ張ってくれることは、僕たち若いメンバーにとっては計り知れない力になるんだ」
才能はあっても身体能力任せのプレーが多かったミラーは、3年目の今シーズンに成熟の時を迎えている。ディフェンスの動きを読んでどう攻めるかの判断が良くなり、強引に攻める機会もあるためターンオーバーはしばしば起きるが、完全な判断ミスは目に見えて減った。思い通りのプレーができない時も集中を切らさない我慢強さも身に着けた。
若いチームらしい爆発力が噛み合えば、このシクサーズ戦のような大勝となる。今年に入ってから8勝6敗と勝ち越しており、サンダー、ウォリアーズ、ナゲッツ、マジック相手に20点以上の差を付けて勝利した。そして、この日の勝利で昨シーズンの19勝に並んだ。
いまだ19勝28敗とプレーオフ進出の目安となる勝率5割は遠いが、チームの目標は10年ぶりのプレーオフ進出だ。ポストシーズンで勝ち進む力はまだないと言わざるを得ないが、その経験は若いチームの成長を大きく後押しするはずだ。