大阪薫英女学院

土浦日本大学の岩坂真紘とのマッチアップで奮闘

大阪薫英女学院は『ウインターカップ2025』の初戦で土浦日本大学と対戦。両チームとも相手の3ポイントシュートを抑え、三輪美良々と岩坂真紘のエース同士のマッチアップも互角の攻防が続いて、なかなかスコアの離れない接戦となった。

それでも土浦日本大学は、三輪に対して岩坂がマークするだけでなく、時にはダブルチーム、トリプルチームで抑え込むゲームプランがハマっており、三輪は前半に10得点を記録したもののリバウンドは3に留まり、8本のリバウンドを取ってトランジションに繋ぐ岩坂の働きが上回っていた。

その苦しい時間帯を大阪薫英女学院は耐えしのぐ。シュートのある幡出麗実をベンチに下げて、スピードのある1年生ガードの大槻佳子を起用してボールプッシュでリズムを生み出し、スラッシャーの原乙羽の強引なドライブで相手ディフェンスを突き崩していく。原は20得点に加えて9リバウンドの大活躍。インターハイではメンバーに入れず応援席から声を涸らしていた2年生フォワードが、この大事な初戦で『切り込み隊長』の仕事を果たした。

そして終盤、三輪が相手の対策を上回り始める。三輪は不本意なファウルを取られても動揺することなく、すぐにプレーで奪い返す粘り強さが光った。68-59と大阪薫英女学院が抜け出した第4クォーター残り1分半に岩坂がファウルアウト。これで勝負は決まった。

三輪は20得点8リバウンドを記録するも「自分がダメすぎてチームに迷惑を掛けてしまいました」と反省を語る。それでも、思い通りにいかない試合展開でも集中を切らさず、前向きに戦い続けたことには意味がある。

「楽しんでプレーしようと意識していたのですが、やっぱり楽しめていない部分があったんですけど、ここでやらなかったら終わりだと思うと、やるしかないという気持ちになれました。それとみんなが声掛けしてくれたおかげで、粘り強くやれたと思います」

明日は県立湯沢翔北と対戦。「苦しい試合でも、やるべきことをちゃんとやれば勝てることが分かりました」と三輪は言う。「一人ひとりの役割を、薫英のルールに則ってちゃんとやること。そこに集中して最後まで戦い抜きたいです」