「何もできていなくても、最後に大きなことを成し遂げる」
現地26日、セルティックスはホームで13連勝中と絶好調のピストンズと対戦。最後までもつれる激闘となったが、ジェイレン・ブラウンが33得点、デリック・ホワイトが27得点とエースがしっかりと仕事を遂行して117-114と競り勝った。
試合は序盤から僅差で推移し、セルティックスの3点リードで第4クォーターに突入する。このクォーターだけで何度もリードが入れ変わる一進一退の攻防が続く中、セルティックスは1点リードで迎えた残り1分に、ホワイトが値千金の3ポイントシュート成功。これで頭1つ抜け出したセルティックスは、相手のファウルゲームに対してフリースローをしっかりと決めることで激闘を制した。
この試合27得点を挙げたホワイトは、第4クォーターに3ポイントシュート3本中3本成功の11得点と抜群の勝負強さを発揮した。ジェイソン・テイタムが開幕から欠場を続ける中、ホワイトはブラウンに次ぐ得点源の役割を期待されている。しかし、この試合の前まで17試合でフィールドゴール35.3%とキャリアワーストのシューティングスランプに陥っており、平均得点も15.4にとどまっていた。
それがこの試合では3ポイントシュート11本中6本成功と高確率でシュートを沈め、シーズン最多得点の大暴れ。イースタンカンファレンス首位を快走しているピストンズ撃破の立役者となったことに「正直に言って、チームの勝利を助けることができて気分が良いね。ようやく自分のシュートがどんどん入っていくのを見られて良かった」と笑顔を見せた。
「ある試合で誰かに『何もできていなくても、最後に大きなことを成し遂げる』って言ったんだ」と話すホワイトは、シュートタッチが悪くても勝負どころで決め切れる選手であることを重視している。「何が起こるかはわからない。ただ、その時々の瞬間を大切にしている。多くの場合は正しい位置にいて、自信を持ってシュートを打つことを意識している」
テイタムの離脱に加え、オフに複数の主力を放出したセルティックスは、開幕3連敗スタートと出だしで苦しんだ。しかし、この試合の勝利によって6試合で5勝を挙げ、10勝8敗と白星を先行させている。この好調を支えているのは若手のステップアップで、今日は2年目のバイラー・シェルマンが30分出場の13得点と貴重な働きを見せた。シェルマンは「僕たちはすべての試合でエナジーを出せないといけない。それができた時、僕たちは良いチームだ」と自信を見せる。
次戦からセルティックスはティンバーウルブズ、キャバリアーズ、ニックス、レイカーズ、ラプターズといったタフな相手との試合が続く。ここで今の勢いをキープできれば、カンファレンスの上位争いに食い込める力を持っていることを証明できる。
