CJ・マッカラム

ウィザーズは2勝15敗と低迷も「プロセス」を強調

CJ・マッカラムは現地11月25日のホークス戦で3ポイントシュート10本成功を含む46得点を記録。ウィザーズに2勝目をプレゼントした。

キャリア13年目の34歳。トレイルブレイザーズでデイミアン・リラードとのコンビを解消した後、ペリカンズとウィザーズという勝てないチームで大きな注目を浴びていない。ホークスのトランジションディフェンスは緩慢で、マッカラムに何本か決められても「続かないだろう」と思っているかのようだった。

しかし、マッカラムの勢いは止まらない。第1クォーターに4本の3ポイントシュートをすべて決めた彼は、第2クォーターにも3ポイントシュートを4本中3本決め、慌てた相手ディフェンスが距離を詰めるとドライブからも得点を重ねた。前半だけで27得点。第3クォーターは6得点とややペースを落としたものの、第4クォーターには13得点を積み増した。

相棒はこちらもキャリア14年目、34歳のクリス・ミドルトン。速いペースを作りつつ、マッカラムが当たっている限りは最優先でボールを供給し、ガンガン打たせてガンガン点を取らせた。ビラル・クリバリーは素晴らしいディフェンスでトランジションを生み出したし、アレックス・サーはディフェンスとリバウンドで奮闘するとともに、献身的なスクリーンで両ベテランからマークを引き剥がした。

ウィザーズは今シーズンも2勝15敗と全く勝てていないが、指揮官ブライアン・キーフは3連敗に終わった直近のアウェー3連戦で「オフボールの動きとパスワークに改善が見られていた。チームの着実な努力が成長に繋がっている」と言い、「まずはディフェンス、リバウンド、そしてトランジション。正しいプロセスの最後に正しいシュートの選択があった」と、シュートタッチが偶然良かっただけの結果ではないことを強調した。

2017-18シーズンと昨シーズンに2度達成しているキャリアハイの50得点にはわずかに届かなかったが、ほぼ完璧なパフォーマンスでチームに勝利をもたらしたマッカラムは「正しいマインドセットで臨み、良いペースでプレーできた」と試合を振り返るが、絶好調だったシュートタッチについては「スキル向上に毎日一生懸命取り組んでいるから、特に驚きはないよ。むしろ2本連続でフリースローを外したのに驚いた」と淡々と語る。

「3ポイントシュートは13本中10本決めたけど、外した3本もワイドオープンだったから、決めなければいけないシュートだった。全体としては悪くないけど、もう少し引き締めないとね」

指揮官キーフがチームの正しいプロセスを語ったように、マッカラムも自分自身のプロセスを語った。「前の遠征から調子が上がっていると感じていた。身体の調子も良かったし、ワイドオープンやレイアップを落としていたけど、ミスが少しずつ小さくなっているのは分かっていた。この試合の前の2日間で個人練習を増やし、コーチと『あと少しネジを締めれば爆発できる』と言っていたんだ」

「つまり、自信はあったということさ。今朝は家を出る前に息子と粘土で遊んで、娘とアニメを見てリラックスできた。すべてが整った状態で試合を迎えることができたんだ」