文=丸山素行
今後の課題はサイズの不利を覆すための連携強化
7月1日から9日に開催されるU-19ワールドカップまで2カ月を切り、世界への挑戦を控えたU-19男子日本代表は第2次強化合宿を実施した。
明成高校卒業後、アメリカのゴンザガ大学に進んだ八村塁が初めてU-19代表に合流。日本人として初めてNCAAトーナメントの舞台に立ち、準優勝を経験した八村が加わったことで最強の布陣が整った。
同世代の世界トップクラスのメンバーが集結し、自身のプレーをアピールする絶好の機会にもなるワールドカップだが、八村はあくまでも日本の勝利を最優先に考えている。「アピールを考えるところもあるんですけど、日本代表としてチームの勝ちを優先して考えてます」
メディア向けに公開した練習では早速、速攻とピック&ロールの動きの確認をした。
八村が合流したことで高さと速さは増したにせよ、世界と比べるとサイズで劣る日本にとってチームケミストリーの構築は必要不可欠。八村は速攻の練習で動きにとまどいを見せる場面もあり、ハーフコートの5対5でもスムーズさを欠く場面は見て取れた。あと1月半でどれだけチームメートとの連携を高められるかが今後の課題となる。
ワールドカップでは強豪国のスペイン、優勝候補にも名前が挙がるカナダ、身体能力抜群のマリと同じグループとなった日本。苦戦は必至だが、世界でも戦えることを証明してほしい。