ジャズにトレードされたコンリーの後継者に
グリズリーズからドラフト全体2位で指名されたジャ・モーラントは、NBAには届かなかったものの元プロ選手だった父親のティー・モーラントの指導を受け、選手としての基礎を養った。
指名直後のインタビューでも、ダークスーツにハットというスタイリッシュな出で立ちで加わった父は「基礎の部分、ハードワーク、献身性について教えてきました。息子がバスケットボールへの愛情を示してくれてから、私が持っている物を全て息子に伝えたいと思ったんです。そうすることで、息子は最高峰のレベルにまで到達できますからね。息子は、この瞬間のために一生懸命に努力してきたんです。とてもうれしいですよ」と、モーラントを称えた。
"He made me who I am today, and I'm just thankful for it all."
After all those backyard workouts, No. 2 pick Ja Morant got emotional thanking his dad at the #NBADraft. pic.twitter.com/XkfMhTgo70
— NBA on ESPN (@ESPNNBA) 2019年6月21日
高校時代は無名だったが、マレー州立大学で頭角を現し、父が叶えられなかったNBA選手という夢を掴んだ。指名後の会見でも、彼は「3、4年前だったら、今こうしているなんて誰も予想できなかったと思う。それが今こうやってチャンスを得られた」と、感慨深げに語った。
モーラントを指名したドラフト前日、グリズリーズはフランチャイズプレーヤーだったマイク・コンリーをジャズにトレード。これは、これからの球団をモーラントに託すという決断に他ならない。本人も球団の期待を理解し、会見でこう述べた。
「マイク・コンリーの後継者という大きな仕事が待っている。彼は偉大な選手で、これからの成功を願っているよ。グリズリーズが、僕に大きな期待を寄せてくれているということ」
父との二人三脚でNBAのコートに立つ資格を得たモーラントは、指名直後、涙をこらえながら父への感謝を言葉にした。
「父と自分にとって、とても意味のあること。これまでの自分のことは、父がよく分かってくれている。感傷的になってしまうけれど、自分のためにしてくれた全てのことに感謝している。父のおかげで今の自分がある。本当に感謝しているんだ」
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— バスケット・カウント (@basket_count) 2019年6月13日