落合が出場できず、3人での戦いを強いられることに
3人制バスケットボール『3×3』のワールドカップに挑んでいる男子日本代表は、予選突破を懸けオーストラリア、ポーランドと対戦した。だが、大会初日のブラジル戦で足首を負傷した落合知也が出場できず、目標に掲げた予選突破はならなかった。
初戦のオーストラリア戦、3×3を本業とする小松昌弘がポストプレーから先制点を奪い、チームを牽引。オフェンスリバウンドを奪われ2ポイントシュートを許すも、保岡龍斗のドライブから小松へ合わせるチームの連携で対抗し、開始2分で4-3と上々の立ち上がりを見せた。
それでも、落合を欠いて交代できない日本は時間の経過とともに集中力が低下していった。イージーなパスミスでポゼッションを渡すと、2ポイントシュートを射抜かれ逆転を許す。試合巧者のオーストラリアに高さのミスマッチを突かれ、次々とイージーシュートを沈められた。
反撃したい日本は小林大祐の連続2ポイントシュートでどうにか食らいつくが、攻守の素早い切り替えについていけず、ノーマークで2ポイントシュートを返され、点差は離れていく。結局、高さと技術を併せ持つオーストラリアの前に12-22のノックアウト負けを喫した。
初戦の反省を生かし、全勝のポーランドを撃破
その2時間後、予選最終戦となるポーランド戦。日本はオーストラリア戦の反省を生かし、リングへのアタックを意識し、ゴールに近い場所でプレーする。小林のミドルシュートや小松のポストプレーでリズムをつかむと、ディフェンスにも粘りが出始め、セカンドチャンスポイントを許さない。保岡のロング2ポイントシュートも決まり、開始5分で16-5と2桁のリードを奪った。
しかし、体力の低下とともにオフェンスの連動性が失われて得点が止まると相手のペースに。落ち着いてオフェンスを構築しようとするも、スクリーンがオフェンスファウルになるなど、悪い流れが続く。オフェンスリバウンドを拾われての失点が続き、残り2分で4点差まで迫られた。
それでも、その直後に小林と小松の連携から久しぶりにイージーシュートが生まれると、残り40秒に、小林がポストプレーから得点を奪い、21-17のノックアウト勝ちを収めた。
2勝2敗で予選を終えた日本だが、ポーランドとラトビアがともに3勝を挙げたため予選突破はならなかった。大会初日、善戦しながらもラトビアに競り負けたことが結果的には悔やまれる。ただ、落合を欠く中でグループ首位のポーランドを撃破したことは大きな収穫になった。
初めての予選グループ突破、そしてメダル獲得という目標には届かなかったが、3×3プレーヤーとBリーガーとの混成チームで挑んだ今大会は、日本の今後の可能性を示す第一歩となった。
With just 3 players, @JBA3x3Official ?? made it rain to defeat Poland at the #3x3WC pic.twitter.com/GTdrFJYUkk
— FIBA3x3 (@FIBA3x3) 2019年6月20日