
リーグ屈指のライバル対決が早くも開催
Bリーグレギュラーシーズンは10月10日から13日にかけて行われた第2節で、開幕からの連勝クラブが宇都宮ブレックスと千葉ジェッツのみとなり、早くも群雄割拠の様相を呈している。
宇都宮は第1節と第2節の間に『東アジアスーパーリーグ(EASL)』の初戦を戦い、惜しくも敗戦となったが、レギュラーシーズンでは島根スサノオマジックを破り4連勝となった。連勝の立役者となったのは高島紳司だ。191cm90kgの体格を持ち、ウイングスパンは198cmを誇る25歳のシューティングガードは、島根のエースである岡田侑大をオフェンスを最小限に留めて勝利に貢献。次世代のエースキラーとしての呼び声も高い。
もう一つの連勝クラブである千葉Jは、日本人ダブルエースの富樫勇樹と渡邊雄太が揃って平均13.0得点を記録している。また昨シーズンの途中から加入し、圧倒的なインパクトを残したポイントガードの瀬川琉久もバックアップガードとして平均9.3得点、2.3アシストを記録している。千葉Jの最大の武器は試合を通じてビッグラインナップができるロスターの層の厚さだ。206cmの渡邊だけでなくアジア枠のマイケル・オウも208cm、199cmのナシール・リトルがフォワードポジションでプレーをしてもフロントコート陣の高さの脅威は消えることがなく、試合を通じてスリービッグでプレーすることができる。
好調の両クラブはさっそく第3節で激突。宇都宮は千葉Jの上記のような高さに帰化選手のギャビン・エドワーズやベテラン日本人選手の竹内公輔が立ち向かう。対する千葉Jはタレント豊富なポイントガード陣がアドバンテージを取ることができるかが、勝敗のカギを握ることになる。
今シーズンB1初参戦ながらここまで3勝1敗と好調なアルティーリ千葉は、昨シーズンの中地区王者、三遠ネオフェニックスと対戦する。A千葉は昨シーズンからのロスターにほとんど入れ替わりはなく、成熟度が増している。外国籍選手のデレク・パードンとブランドン・アシュリー、トレイ・ポーターはインサイドでの支配力が強く、オフェンスリバウンドへの執着も強いチーム。日本人選手では前田怜緒のクリエイト力が光り、4試合を終えて平均12.8得点とチームの日本人トップの得点力を誇っている。
対する三遠はここまで2勝2敗と『AICHI CENTRAL CUP 2025』の優勝からは物足りない戦績となっているが、特別指定選手として加入した児玉ジュニアがサンロッカーズ渋谷との第2戦で13.56分の出場で12得点4アシストを記録して勝利に貢献したことは、チームにとって明るい材料だ。その他には、ルーキーの浅井英矢に注目したい。これまでもディフェンス面での貢献度は高く、プレータイムも昨シーズンから約2倍の平均10.45分に伸ばしている。オフェンス面では数少ない3ポイントシュートのチャンスをモノにしており、若手の活躍が目立つ三遠で頭角を表しつつある。
この試合ではリバウンド力の高いA千葉を三遠が迎え撃つ形となる。ヤンテ・メイテンや河田チリジなどリバウンド力の強いメンバーが揃うため、激しい制空権争いが繰り広げられそうだ。
【B1第3節スケジュール】
10月15日 19:05 ティップオフ
茨城ロボッツ vs サンロッカーズ渋谷 @日立市池の川さくらアリーナ
宇都宮ブレックス vs 千葉ジェッツ @日環アリーナ栃木
群馬クレインサンダーズ vs レバンガ北海道 @オープンハウスアリーナ太田
アルバルク東京 vs 秋田ノーザンハピネッツ @TOYOTA ARENA TOKYO
川崎ブレイブサンダース vs 仙台89ERS @東急ドレッセとどろきアリーナ
横浜ビー・コルセアーズ vs 越谷アルファーズ @横浜国際プール
富山グラウジーズ vs 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ @富山県西部体育センター
三遠ネオフェニックス vs アルティーリ千葉 @豊橋市総合体育館
ファイティングイーグルス名古屋 vs 大阪エヴェッサ @名古屋市枇杷島スポーツセンター
滋賀レイクス vs 琉球ゴールデンキングス @滋賀ダイハツアリーナ
京都ハンナリーズ vs 広島ドラゴンフライズ @京都市体育館
島根スサノオマジック vs 佐賀バルーナーズ @カミアリーナ
長崎ヴェルカ vs シーホース三河 @ハピネスアリーナ