14分の出場で10得点6リバウンド3アシストを記録

今年のNBAドラフト全体1位指名を受けたクーパー・フラッグが、現地10月7日のプレシーズンゲームでデビューを飾った。昨シーズンのスタメンを一人も起用しなかったサンダーに106-89で勝利を収めたこの試合で、フラッグは14分の出場で10得点6リバウンド3アシストを記録。軽快な動きとハンドラーとしてのプレーでインパクトを残した。

入団会見に同席した指揮官ジェイソン・キッドは、ウイングのフラッグにハンドラーの役割も与え、オールラウンドにプレーできるチームの先頭に立つ選手に育てたいと発言している。それから3カ月、NBAのコートに立った彼は、実際にプレーの起点役をこなした。

試合後のフラッグは、それは彼自身ではなくチーム全体のプレーだと語る。「キッドコーチと話しているのは、オールラウンドにプレーできる選手の多さをチームの強みにすることだ。誰がリバウンドを取るにしても、ボールを持った選手がそのままプッシュしてオフェンスに入る。僕がハンドラーを務めるわけではなく、僕もPJ(ワシントン)も、マックス(クリスティ)もAD(アンソニー・デイビス)も、誰もがオフェンスの起点になれることが大事なんだ」

ウイングらしく力強いドライブからレイアップを決めたかと思えば、ピック&ロールのハンドラーとしてディフェンスを引き剥がして3ポイントシュートを決める。プレータイムはわずかでも、大器の片鱗は十分に感じさせた。

来るべきデビューシーズンへ、フラッグは「とにかく自分らしくありたい」と抱負を語る。「誰かのために自分を変えるのではなく、自分らしく突き進むのが大事だと考えている。もちろん、どんな形であれ試合に絡み、チームの勝利のためなら何でもやるつもりだけど、自分のオールラウンドな能力をできる限り発揮したい」

「個人的な目標としてはルーキー・オブ・ザ・イヤーを取りたい。チームとしては多くの試合に勝ち、優勝するという大きな目標がある。でも、自分らしくプレーすることで僕はここまで来れたし、それを続けていけば目標はいずれ達成されるものだと思っているよ」