GMが涙の会見「批判するなら私を批判してくれ」
ロケッツとのカンファレンス・ファイナル第5戦で右足のふくらはぎを痛めたウォリアーズのケビン・デュラントは、チームが1勝3敗と追い詰められて迎えたラプターズとのNBAファイナル第5戦に強行出場した。しかし、その代償は、あまりにも大きかった。
デュラントは11分57秒プレーし、放った3本の3ポイントシュートをすべて成功させ、11得点2リバウンドを記録。第2クォーターに1対1を仕掛けた際に右足を痛め、そのまま交代した。ふくらはぎの負傷を悪化させたようにも思えたが、痛めたのはアキレス腱だった。
106-105でウォリアーズが勝利した試合後の会見に現れたGMのボブ・マイヤーズは、涙を堪えながら「彼はアキレス腱を痛めてしまった」と、現状を説明した。
「今日に関しては、出場が可能と判断した。協議した結果だった。誰かが責められるべきではないと思うが、もし批判するのなら、私を批判してくれて構わない。この球団のバスケットボール運営部門を仕切っているのは私だ」
またマイヤーズは、デュラントに対する批判を「フェアではない」とも主張。「ケビン・デュラントはバスケットボールをプレーするのが大好きな選手。彼が復帰したいかどうかを疑った人たちは間違っている」と、言葉に詰まりながらもデュラントを擁護した。
「彼は、誰よりも誤解されている選手の一人だ。彼は素晴らしいチームメートであり、素晴らしい人間。フェアじゃない」
試合後デュラントは、Instagramに次のメッセージを投稿した。
「今は深く傷ついている。嘘は言わない。でも、兄弟たちが試合に勝った姿を見られて、テキーラのショットを飲み干したような気分さ。生まれ変わった気分だね」
ケガの程度に関しては、詳しい検査を受けるまでは分からない。しかし、マイヤーズが感傷的になってまでメディアに情報を提供したことを考えれば、断裂という最悪の可能性もゼロではないだろう。
ウォリアーズ、ラプターズ、メディア、そしてNBAファンも、デュラントの負傷が重傷ではないことを願っている。
Steph Curry and Andre Iguodala accompanied Kevin Durant to the locker room after he appeared to re-injure his calf. #NBAFinals pic.twitter.com/Psx6Gvul5l
— NBA TV (@NBATV) 2019年6月11日