若手選手が加入、さらなるアグレッシブさを追求

最短B1復帰を目指した昨シーズン、37勝23敗でプレーオフに進んだが、昇格をかけたセミファイナルでアルティーリ千葉に敗退し涙を飲んだ信州ブレイブウォリアーズ。今オフは将来も見据えてロスターの若返りを図った印象だ。

得点源であった外国籍選手のぺリン・ビュフォードとテレンス・ウッドベリーはともに契約解除で退団。新外国籍選手として、マイク・ダウムとジェイシー・ヒルズマン(アースフレンズ東京Zから移籍)を獲得した(※執筆は9月23日以前)。特にダウムはユーロリーグに進出するクラブで主力を務めており、かねてから勝久マイケルヘッドコーチがラブコールを送っていた選手だけに期待が大きい。

日本人選手は先発ガードを務めていた⽯川海⽃が退団。その補強として、チームメートとして全中準優勝を経験した小栗瑛哉と土家大輝を揃って獲得。若く伸びしろがある2人の成長はシーズンを戦い抜く上でカギを握りそうだ。フォワードは地元出身のフランチャイズプレーヤー三ツ井利也が退団し、青森ワッツから東海林奨を獲得。B2優勝を果たすためにも、個人の能力に依存しない高いチーム力を築けるか注目だ。2026-27シーズンから始まる『Bプレミア』に向けて弾みをつけるシーズンにしたい。

スタッツ

予想スタメン

※掲載内容は9月23日時点のもの

昨シーズンはB2リーグ4位のオフェンシブレーティングと、2番目に良いディフェンシブレーティングを記録。今シーズンも変わらぬ数字を維持するためには、大幅に入れ替わったロスターにおけるチームディフェンスの再構築と、リズムよくオフェンスに繋げるトランジションが肝となる。若い選手が増えた分、アグレッシブなプレーにも期待。得点源だった選手の退団が相次いだため、全員のステップアップが求められる。

所属選手一覧

※掲載内容は9月23日時点のもの

【キープレーヤー】

渡邉飛勇

渡邉飛勇
知将・勝久ヘッドコーチのもとでディフェンス力やバスケIQを磨いた昨シーズンは、平均20分59秒出場で、7.3得点、5.6リバウンド、1.2アシスト、1.3ブロックと成長を遂げた。脳震盪の影響でプレーオフには出場できず。さらにチームの中心となることが求められる今シーズンにその悔しさをぶつけてほしい。

【若手選手】

東海林奨
昨シーズンは青森で59試合中36試合で先発を務め、平均24分5秒出場と大きなステップアップを見せた。シーズンハイは22得点と爆発力も期待できる。193cm91kgとウィングの選手としては十分なサイズとフィジカルを持ち、要所での3ポイントシュートも武器。攻守に渡り伸びしろが十分な東海林は、新天地でもプレーの幅をさらに広げるだろう。

【新加入選手】

土家大輝
昨シーズン所属した大阪エヴェッサではロールプレーヤーとしての起用にとどまったが、2023-24シーズンは福島ファイヤーボンズで中心を担い、平均8.6得点、3.2アシストを挙げる活躍を見せている。積極的なアタックと高確率な3ポイントシュートで、新たな得点源としての期待が寄せられる。