「非の打ちどころのないプロフェッショナル」と評価
スパーズはビスマック・ビヨンボと360万ドル(約4億9000万円)の1年契約を結んだ。
ビヨンボはNBAキャリア15年目を迎える33歳のベテランビッグマン。昨シーズンは開幕時点で所属チームがなかったが、10日間契約でスパーズに加わっていた。そのタイミングでビクター・ウェンバニャマが深部静脈血栓症の診断を受けてシーズン終了となると、正式契約を結んだビヨンボがシーズン終盤戦で先発センターを務めた。
ウェンバニャマ離脱の時点でスパーズのシーズンは実質的に終了し、勝利を求められる状況ではなくなったが、ビヨンボは28試合に出場して5.1得点、5.6リバウンドを記録。年齢的にはピークを過ぎており、勝つための戦力としては少々心もとないが、新シーズンのスパーズはウェンバニャマが復帰し、2番手としてルーク・コーネットを獲得。ビヨンボはセンターの3番手であるとともに、若いチームの良き指南役という面も大きい。
実際、昨シーズンも途中加入でありながらビヨンボはすぐさまロッカールームのリーダーとなり、試合中もベンチで盛んに声を掛けるシーンが見られた。期間限定でもウェンバニャマの穴を意欲的に埋めつつ、メンターとしての期待にも十分に応えるビヨンボの働きぶりに、当時は暫定ヘッドコーチだったミッチ・ジョンソンも「非の打ちどころのないプロフェッショナル」と最大限の評価を与えている。
クリス・ポールが退団したことで、メンターとしての役割はさらに大きくなる。オンコートでもオフコートでもチームに貢献できるベテランは、スパーズがシーズンを通して安定した戦いをする上で大きな意味を持つことになりそうだ。