
メイヨニックが帰化選手となり選択肢が増加
岡崎修司ゼネラルマネージャーの方針のもと、主力選手の多くが複数年契約を結んでいる広島ドラゴンフライズ。劇的優勝を果たした前年のロスターに大きな変動なくシーズンを迎えられたものの、朝山正悟新ヘッドコーチ体制の1年目は西地区5位と厳しい船出となってしまった。
今シーズンはKBLで平均10.6リバウンドを記録したコフィ・コバーンを獲得し、リーグワースト1位(タイ)に沈んだリバウンドの補強を図った。以降も順調にロスターを構築しているように思われたが、主力の中村拓人とケリー・ブラックシアー・ジュニアがまさかの退団を表明。しかし、昨シーズンのファイナルで活躍した琉球ゴールデンキングスの伊藤達哉、勝負強さの光る千葉ジェッツのクリストファー・スミス、さらに大学界屈指のポイントガード佐藤涼成を獲得するなど積極的な補強を敢行した。何より、メイヨニックの帰化申請が下りたことによってこれまで以上にラインナップの選択肢が増えたことは、今シーズンの飛躍のカギとなるだろう。
スタッツ

予想スタメン

※掲載情報は10月1日時点のもの
伊藤が攻守両面でアグレッシブなプレーを展開し、3ポイントシュート成功率40.2%の山崎稜はもちろん平均16.7得点のドウェイン・エバンスも外角からシュートを狙う。オールラウンドな活躍を見せるメイヨが帰化登録に変更になったことで、強力なリバウンド力を誇るコバーンがインサイドに鎮座することが可能。相手ディフェンスにとってよりスキのない布陣となるだろう。
所属選手一覧

※掲載内容は10月1日時点のもの
【注目選手】

メイヨ ニック
2020-21シーズンにB1得点王を受賞したメイヨは、昨シーズンも59試合出場に出場し平均27.06分のプレータイムで12.0得点、5.3リバウンドというスタッツを記録した。8月には日本国籍を取得し、今シーズンは帰化枠としてプレー。中心選手としての活躍が期待される。
【若手選手】

渡部琉
昨シーズンから加入した渡部は主要スタッツのすべてで前シーズンを上回り、着実にステップアップを進めていた。8月には左肩腱板部分断裂の診断を受け手術を実施。全治6カ月のリハビリが必要になるが、復帰後はゲームチェンジャーとしての役割を担うことになるだろう。
【新加入選手】

伊藤達哉
昨シーズンは琉球ゴールデンキングスに所属。大黒柱の岸本隆一の代わりを務め、チームをチャンピオンシップファイナルに導いた。これまではバックアップガードとしてアグレッシブなディフェンスを武器に活躍してきたが、広島では先発での出場が濃厚。選手として成熟期となる30歳を迎え、勝利に導けるポイントガードへ変貌できるか注目が集まる。