軽快なフットワークで堅守を披露
モンゴルのウランバートルで開催されている3人制バスケットボール『3×3』のU18ワールドカップ。2連勝中の日本は昨日、決勝トーナメント進出を懸けてベルギー、ルーマニアと対戦した。
初戦の相手は180cmオーバーの選手を2人擁するベルギー。ほとんどのタイミングで高さのミスマッチが生じたが、日本は軽快なフットワークで上回っていく。
北川聖が高速ドライブ、ドライブからのジャンパーで得点し、清水咲来も2ポイントシュートで続いて、幸先よく4-0と先行する。インサイドに良い形でボールを入れられてもファウルを有効に使って失点を防ぎ、野口さくらはポストにボールが入る瞬間を狙い何度もボールを奪った。
だが、すべてを止められるわけもなく、インサイドをケアしすぎてしまい、インサイドアウトから2ポイントシュートを射抜かれ、オフェンスリバウンドからミドルシュートも許して差を詰められた。
それでもディフェンスでインサイドへのドライブを許さず、時間をかけさせて12秒バイオレーションや3秒バイオレーションを誘発することで失点を最小限に抑えた。
一時は2点差に迫られるも、北川の2点プレーとなるバスケット・カウントで再び勢いに乗った日本は、スピードのミスマッチを有効に使った清水がダメ押しの2ポイントシュートを沈めて15-9で快勝した。
攻守が噛み合い、初のノックアウト勝利
予選最終戦はルーマニアとの対戦。清水がドライブからキックアウトし、北川が2ポイントシュートを沈める最高の形で先制した日本は、ドライブ主体のオフェンスで得点を重ねる。
横幅もある184cmの巨漢プレーヤーにパワープレーから失点し、インサイドを警戒するあまりヘルプに行けずにイージーシュートを許すなど、一時は同点に追いつかれた。
それでも日本は攻守の切り替えを速め、スピードのミスマッチを強調することで再びリードを広げていく。また、オフェンスリバウンドに飛び込んでマイボールにし、リバウンドを取られてもボールを下ろした瞬間に奪い取るなど球際でも上回り、ポゼッション数を増やした。
残り3分、清水の2ポイントシュートで16-6と試合を決めたが、その後も攻撃の手を緩めることなくドライブを中心に得点を重ね、残り29秒に北川がミドルシュートを成功させて21-9。初のノックアウト勝利で決勝トーナメント進出を決めた。
無傷の4連勝でプールDを1位通過した日本は、今日のクォーターファイナルでニュージーランドと対戦する。高さをスピードで上回る、痛快なバスケットをここでも見せられるかに注目だ。