
地元ファンの前で会心のパフォーマンスを披露
フィンランドはイギリス相手に109-79で勝利し、ユーロバスケット開幕から2連勝を飾った。エースのラウリ・マルカネンはスウェーデン戦での28得点に続き、この試合でも43得点と大活躍。フィールドゴール22本中13本成功(59.1%)、そのうち3ポイントシュートは13本中7本成功(53.8%)で、それをたった23分の出場時間でやってのけた。
イギリスがマルカネンに対して無策だったわけではない。常に厳しいマークが付いたが、ベンチ入り11人のうち最も身長の高い選手でも206cmが2人、あとは2m以下とサイズのないイギリスの守備陣は、213cmでスキルもスピードも突出しているマルカネンを止められなかった。
この試合はフィンランドのタンペレで行われており、満員御礼の1万2900人の観客の前で、マルカネンは3ポイントラインからでもリムアタックでも自由自在に得点を奪って観客を沸かせるとともに、彼自身もリズムを高めていった。
2日前のスウェーデン戦は勝ったとはいえ最終スコアは93-90。ラスト1分半で1点差という大接戦で、スウェーデンの健闘はあったにしてもフィンランドとしてはもっと余裕を持って勝つべき試合だった。「厳しい内容だった初戦から立ち直った、特に精神的にしっかり切り替えて戦った選手たちを称えたい」と、フィンランドを率いるラッシ・トゥオビは語る。
マルカネンにとって代表での43得点は、2022年のユーロバスケット前回大会に続く2回目の数字。今回のユーロバスケットでは大会3日目時点での最多得点だ。スロベニアのルカ・ドンチッチはポーランド戦で34得点、ギリシャのヤニス・アデトクンボはイタリア相手に31得点を挙げている。
NBAの視点では、優勝を争うチームを背負うドンチッチとアデトクンボに比べて、キャリア序盤に苦労を重ね、今も再建中で下位に低迷するジャズのマルカネンは一段下に見られる。しかし、ユーロバスケットとなれば話は別だ。フィンランドはスロベニアとギリシャよりハイペースでプレーするし、中でも外でも得点できるマルカネンの強みを引き出して、彼に多彩な形で数多くのシュートを打たせる。
この試合でマルカネンは第4クォーター残り8分を切ったところでベンチに下がった。あと何ポゼッションかプレーすれば自分の得点記録を塗り替えられただろうし、50得点超えも狙えたはずだが、すでに31点差が付いており、無理をする必要はなかった。それでも、この先の試合でマルカネンがさらなる得点記録を打ち立てることは十分考えられる。