実力伯仲で簡単な試合がないのがユーロバスケの特徴
現地8月27日に開幕するユーロバスケットは他大陸の大会と異なり、ニコラ・ヨキッチ、ヤニス・アデトクンボ、ルカ・ドンチッチとNBAのトッププレーヤーが参戦します。FIBAルールに適したチーム戦術に圧倒的なスターパワーが加わることで、NBAとはまた違ったバスケの魅力を味わうことができます。
躍進を期待したいのがトルコです。NBAでもオールスターへと成長した23歳のアルペラン・シェングンを中心に、アデム・ボナやオメール・ユルトセブンとNBAプレイヤーが並ぶ強力なインサイドに、アウトサイドにはフルカン・コルクマズやジェディ・オスマンといったベテランが並びます。バランスの良いロスターは上位進出の可能性を感じさせます。
直前の強化試合で大暴れしているのはフィンランドのラウリ・マルカネン。オフボールで縦横無尽に動き回り、高いフィニッシュ能力で仕留めるプレースタイルがジャズではチーム戦術との噛み合わせで発揮しづらくなっていますが、代表チームでは見事に機能しています。唯一無二といっても過言ではないスタイルだけに対策するのも難しく、アップセットを起こす可能性を秘めています。
シューティングとゲームコントロールの上手さを持つのがラトビア。クリスタプス・ポルジンギスやダービス・ベルターンスといったビッグマンシューターを並べ、積極的な3ポイントシュートで崩してきます。5位に入ったワールドカップでは、小さなアルトゥールス・ジャガルスが見事なゲームメークで勝利を演出しており、勝負強さも光るチームです。
常に上位進出してくるスペインは、黄金時代のメンバーが全ていなくなり過渡期に立っています。NBAプレーヤーはサンティ・アルダマくらいで、個人能力ではなく、チーム力で戦う形が強まっています。百戦錬磨のスペインらしい強さを発揮できるのか、それとも世代交代の遅れが響いてしまうのか。かなり難しい状況です。
他にもヨナス・バランチュナスを擁しビッグマンの強さが光るリトアニア、独自の戦術を持つイタリアなど、実力伯仲で簡単な試合がないのがユーロバスケの特徴です。アップセットも多く見応えのある試合が続く大会になることが期待できます。
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— FIBA EuroBasket (@EuroBasket) August 25, 2025