今シーズンより地元の福岡に凱旋

ライジングゼファー福岡は8月7日、井手拓実が悪性腫瘍(がん)の診断を受けたことを発表した。手術は無事に終了し、現在は競技復帰に向けて治療を開始している。

福岡県出身、現在25歳の井手は174cm68kgのポイントガード。福岡第一から日本体育大へ進学し、高校、大学の両方でキャプテンを務めた。2021-22シーズンに広島ドラゴンフライズでプロキャリアをスタート。大阪エヴェッサ、アースフレンズ東京Zを経て、今シーズンから地元の福岡に加入していた。

クラブによると、7月29日に井手から体調不良の申し出があり、病院での精密検査の結果、体内に悪性腫瘍が確認された。病状の詳細については、井手および家族の意向で公表を控えるとしているが、クラブは「一日も早い寛解と復帰に向けて、全力でサポートして参ります。ブースターの皆さまにおかれましては、引き続き温かく見守っていただけますと幸いです」とコメントしている。

井手はクラブを通して以下のようにコメントを発表した。「今回の結果を受け、改めて、命の尊さ、そして、バスケットができる幸せを身に染みて感じることができました。それと同時に沢山の人に支えられて生きているんだと実感しました。必ず『がん』に勝って、強くなってコートに戻ってきます。引き続きライジングゼファーフクオカと、井手拓実の応援をよろしくお願いいたします」