格下相手に苦戦をするも勝ちきり、貴重な1勝を挙げる

深圳(中国)で開催されている『FIBA 女子アジアカップ 2025』で、王座奪還を狙う女子日本代表は、初戦でバーレーンと対戦。接戦に持ち込まれるも72-68で制し、白星スタートを切った。

第1クォーターの序盤、日本は3ポイントシュートが決まらず、バーレーンにイージーバスケットを立て続けに許してリードを広げられてしまい、16-26とビハインドを背負う試合展開に。第2クォーターに今野紀花がアタックから得点を重ねて主導権を握ると、薮未奈海が違いを作った。藪は追い上げる展開で同点に追いつく3ポイントシュートを決めるなど、5本の長距離砲を41.7%の高確率で沈め、チームハイとなる19得点を記録した。

しかし、日本はなかなかバーレーンを突き放す事ができずに一進一退の攻防が続いた。それでも第4クォーター中盤には薮が速攻に3ポイントシュートと貴重な連続得点を決めたことで主導権を握ると、そのままリードを保つことに成功し、接戦を制した。

格下相手に苦戦を強いられた日本のコーリー・ゲインズヘッドコーチは「スピードあるプレーが我々のアイデンティティーです。そこを出せるように修正しなければなりません。(試合を終えたばかりの)現時点では、今⽇の試合でなぜ⽇本らしいスピードが出せなかったかは分かりません。しっかり映像を⾒て振り返っていきたいです」と語り、プレースタイルを構築できなかったことを課題に挙げた。

グループ内のライバルとされるFIBAランキング2位のオーストラリアはフィリピンを115-39と圧倒して、暫定首位に立っている。日本がグループ1位通過をするためにも、次戦のフィリピン戦で課題を修正することが急がれる。

■FIBAアジアカップ2025 試合スケジュール
7月14日(月) 20:30 日本 vs フィリピン
7月15日(火) 17:30 日本 vs オーストラリア
7月18日(金) 準決勝進出決定戦、7-8位決定戦
7月19日(土) 準決勝、5位決定戦
7月20日(日) 決勝、3位決定戦