ブルズのサマーリーグは現地7月11日から5試合を予定

昨シーズンの河村勇輝はグリズリーズのトレーニングキャンプ参加からプレシーズンを経て2ウェイ契約を勝ち取り、開幕2戦目でNBAデビューを果たした後、シーズンを通して22試合に出場した。

シーズン開始を前にデリック・ローズが現役引退を決めてポイントガードの駒が足りなくなり、シーズンが進むにつれてスコッティ・ピッペンJr.がブレイクし、ルーク・ケナードのような他ポジションの選手もハンドラー役を担うなどチーム事情が時期によって変わる中、河村のプレータイムはすべて合わせても93分と出場機会は限られ、特にシーズン後半はGリーグが主戦場となった。

それでも河村のスピードと創造性溢れるパスは今のNBAにないもので、グリズリーズのファンだけでなく、他の会場でも河村がコートに送り出されると観客が沸く場面がしばしば見られた。スタッツ以上のインパクトは残したものの、今オフのグリズリーズはキャバリアーズからタイ・ジェロームを、マジックからコール・アンソニーを獲得してポイントガードの層を厚くし、河村への新たな契約は提示しなかった。

現地7月3日、ブルズが発表したサマーリーグのロスターに河村が名を連ねた。先日のNBAドラフトで12位指名を受けたノア・エセンゲ、55位指名のラクラン・オルブリッチのルーキー2名、昨年の11位指名で主力へと成長したマタス・ブゼリスとともに、河村はブルズの一員としてサマーリーグに出場する。

ブルズのサマーリーグは現地7月11日のラプターズ戦から始まり、5試合を戦う。河村は昨シーズンに良いインパクトを残したことで、去年よりも大きな注目を集めるはずだ。昨年のこの時期はパリオリンピックの準備をしていた河村にとっては、初めてとなるサマーリーグ。ここでさらに成長した姿を見せ、NBA2年目の契約を勝ち取ってもらいたい。