平均7130万ドル(約110億円)はNBA史上最高額に
32.7得点での得点王、レギュラーシーズンMVP、カンファレンスファイナルMVP、ファイナルMVP、いずれも3年連続のNBAオールスターにオールNBAファーストチームと、ありとあらゆる個人タイトルを手に入れたシェイ・ギルジャス・アレクサンダーが、それにふさわしい契約延長を勝ち取った。
『ESPN』によれば、サンダーとシェイは2031年までの4年間で総額2億8500万ドル(約430億円)というスーパーマックス契約に合意。年々上がっていく年俸は、契約最終年の2030-31シーズンには7880万ドル(約120億円)となり、平均7130万ドル(約110億円)はNBA史上最高の年俸となる。
この契約延長が決まるまでには何の支障もなかった。シェイは来年夏まで待てば、さらに大きな5年契約を結ぶこともできたが、彼はその駆け引きを好まない。契約延長を控えた今年2月にはエージェントを解任しており、「交渉の必要はない」という姿勢を打ち出していた。
サンダーはロスターのどの選手もディフェンスでハードワークでき、様々な選手の特徴を組み合わせることでどんなバスケにも対応できる多彩なプレースタイルを持ち味とする。それでも真の強豪であるには、苦しい局面を高確率で決めるシュートで打開するシェイのエースムーブが欠かせない。
サンダーのロスターは極めて若く、さらにこれから誰かが抜けても代替できるだけのドラフト指名権を多数保有しており、今シーズンのような強力なチームを長く維持する準備ができている。それでもやはりエースとしてのシェイの存在感は抜群で、26歳でこれから全盛期を迎える彼の存在が、サンダーにとっては一番の魅力となる。