今村佳太

「全員が志願してこの舞台に臨んでいる」

今週末に開催される『GLOBAL INVITATIONAL 2025』に向けた公開練習が実施された。『B.LEAGUE UNITED』(Bリーグ選抜)と『NBL SELECT』(オーストラリアリーグ選抜)による試合は、両リーグ間で昨年1月に締結されたパートナーシップの下で初開催となる。

今回、Bリーグ選抜の指揮を執るのは、シーホース三河でアシストタントコーチを務める水野宏太。水野コーチは今大会の意義を次のように話す。「短い期間の中でもメンバーの特徴を最大限生かせるように、どのように落とし込めるかを考えていきたいです。ただ今回の目的は、オフのこの時期に集まって国際経験を積むことでもあります。普段のチームではできないプレーなど、それぞれにチャレンジしてほしいと伝えています」

『B.LEAGUE UNITED』には10選手が名を連ねるが、うち2人はBリーグでプレー経験がない外国人ビッグマンとなった。今回キャプテンを務める名古屋ダイヤモンドドルフィンズの今村佳太は、普段とは異なるメンバーでプレーするチームについて「時間も限られる中でなかなかケミストリーが築けないですが、全員が志願してこの舞台に臨んでいるので、それぞれの成長の機会にしたいです。最初のミーティングから『ここに100%の力を注いでいこう』と話しているので、各々がやってくれると信じていますし、それを僕自身が一番に体現していきます」と意気込みを語った。

昨年オフの移籍の際には「海外挑戦」という言葉も聞かれた今村にとって、海外リーグとの対抗戦は待ちに待ったものだ。「このプロジェクトの話があった時に参加したいと意思表示して、楽しみにしていました。リーグが大きくなるとともにみんなが海外に触れる機会が増えればと思いますが、今回は自分自身の成長のためにもやっていきたいです」

今村佳太

「皆さんに楽しんでいただけるプレーをするのがプロ」

選手選考に対して、少なからず批判の声も聞かれるが、「初めてことなのでトライ&エラーなことも多く、エラーの部分に目が行きがちかもしれませんが、選手やスタッフはこの機会を大事にして、真摯に向き合っています」と今村は語り、「ファンの皆さんに楽しんでいただけるプレーをするのがプロですので、エンターテイメントをしっかり見せたい」と気合い十分だ。

NBL選抜を指揮するサイモン・ミッチェルヘッドコーチは「オフシーズンでコンディションが整っている選手が多くありませんでしたが、若手からベテランまでバランスの良いチームを作り、できるだけ多くのチームから選ぶようにしました」と今回の選手選考を説明し、Bリーグの印象をこう語った。「ニック・ケイ(島根スサノオマジック)などBリーグでプレーする選手も多いのでよく見ています。日本人選手もハードにプレーする印象があり、明日からの2日間もタフな試合になると思います」

ケイをはじめNBL経由でBリーグでプレーする選手が増えているが、24歳の若手ビッグマン、ジョシュ・バナンは普段からBリーグが話題になることも多いと言う。「NBLの選手の間で、Bリーグの評判はとても良いです。競技面でのクォリティの高さはもちろんですが、日本人の皆さんは私たちをリスペクトして受け入れてくれると仲間とは話しています」

第1戦は28日(土)、第2戦は29日(日)に、それぞれ19時からオープンハウスアリーナ太田で開催される。