
プロ選手から社長業もこなした異色のキャリアの持ち主
ファイティングイーグルス名古屋は5月30日、川辺泰三ヘッドコーチとの契約満了を発表した。
大阪府出身、現在43歳の川辺は甲南大を卒業後、三菱電機メルコドルフィンズ(現・名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)に加入。その後、京都ハンナリーズ、大阪エヴェッサ、島根スサノオマジックでプレーをして現役を引退。引退後はバスケットの世界を離れ3年間、社長業を務めていた。そして、2017-18シーズンからFE名古屋でアシスタントコーチとしてコーチングキャリアをスタート。ヘッドコーチ就任後の2021-22シーズンにB2優勝を果たし、B1昇格を果たす。B1昇格クラブとは感じさせない戦いで安定的に勝ち星を勝ち取り、今シーズンは昨シーズンに続き勝率5割達成とチーム史上初の天皇杯の3次ラウンド進出を達成していた。
川辺はクラブを通じて一身上の都合で退団することを語り、感謝の気持ちを伝えるとともに「何者でもなかった私が、今この舞台に立てているのは全てファイティングイーグルス名古屋のおかげです。僕にとってファイティングイーグルス名古屋は、コーチとしての始まりの場所であり、今の自分をつくってくれた場所です。そして僕の全てを捧げたチームで、これからも特別なチームです」とコメントしている。