
NBA下部組織Gリーグでもコーチとして優勝経験を持つ
島根スサノオマジックは5月22日、ペータル・ボジッチと2025-26シーズンにおける新規ヘッドコーチ契約を結んだことを発表した。
セルビア出身、現在46歳のボジッチは選手時代、セルビアの強豪パルチザン・ベオグラードに8シーズン在籍し、在籍期間中はキャプテンを務め、国内外で18のタイトルを獲得。その後、同クラブでアシスタントコーチとしてコーチングキャリアをスタートし、2017-18シーズンからGリーグのオースティン・スパーズにアシスタントコーチとして加入。2021-22シーズンからはヘッドコーチを歴任した。2023-24シーズンにはイギリスに活躍の舞台を変え、ロンドン・ライオンズでヘッドコーチに就任。2024-25シーズンには同クラブを初の優勝に導き、自身もコーチ・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
広瀬健太育成強化本部本部長は「常に成長し続ける組織であるためにはチーム内の健全な競争環境が必要不可欠」と語った上で、アメリカとヨーロッパ、両方のバスケットを深く理解し、人格者としても高い評価を受けていたボジッチに白羽の矢を立てた。広瀬は「『タフでフェア』な指導で知られており、それは成長に不可欠な要素。チーム内に健全な競争を生み出す原動力になるはずです」と続けている。
ボジッチはクラブを通じて「歴史や文化が深いこのクラブに加われることを光栄に思う。ファンの情熱や誇りも強く感じており、毎日エネルギーと誠実さをもって取り組んでいく」と意気込みを語る。さらに「選手育成やチーム文化の構築にも力を注ぎたい」と話しており、クラブの未来を見据えた指導に期待がかかる。