代表では「みんながリーダーシップを持たないといけない」
男子日本代表は4月18日、19日の2日間、第4次強化合宿を実施した。千葉ジェッツからは小野龍猛、富樫勇樹、荒尾岳、石井講祐の4人が代表候補に選出されている。
これまではBリーグの試合の翌日に開催され、選手の疲労がピークの中での合宿となっていた。だが今回は月曜日にオフを挟んでからの開催ということで、強度の高い内容になっていた。
第1班の合宿に参加した小野は「以前の合宿の積み重ねで、より精度を上げる内容でみんなハードにやっていましたし、充実した合宿でした」と感想を語った。
オフを挟んだ分だけ練習の強度は増したが、スケジュール的にはより厳しくなったとも言える。小野も「慣れないですね。しんどいです」とお疲れの様子。それでも「モチベーションにはなりますし、同時に責任感も生まれます。代表に選ばれている以上慣れないといけない」と意気込む。
ちなみに合宿に来る際の感情は『ワクワク』や『楽しみ』ではなく、「仕事に向かうような気持ち」だそうだ。
千葉とは違い代表ではキャプテンとしての責任がないため、トレーニングに集中しやすいのではと尋ねると、「特に変わらないです。(千葉で)そこまでキャプテンらしいことをやってないので」と笑う。だが「こういうところに来たらみんながリーダーシップを持たないといけないと思うので、キャプテンじゃなくてもみんなが率先して声出したり、盛り上げたりっていうのは一人ひとりが持ってると思います」と意識の高さを見せた。
現在は「代表に目一杯集中できる期間ではない」
「今のところリーグ戦に集中しているので、代表に目一杯集中できる期間ではない」と、小野は正直な心境を語る。それもそのはずで、東地区の上位争いの真っ只中にいる千葉は、長いシーズンでも最も重要な時期を迎えている。
それを承知した上で代表生き残りへの思いを尋ねると、「もちろん残ってやろうって気はすごくあります。リーグ戦の出来だったり、合宿での理解度だったり、そういうのがうまくできていれば残れると思います」と自信を語った。
現在は30人が代表候補として招集されているが、6月の東アジアカップを戦う日本代表は12人に絞られる。その12枠に入れるかどうかは、短い合宿の中ではなく、レギュラーシーズン、そしてチャンピオンシップでのパフォーマンスで判断されるだろう。
晴れて東アジア選手権の代表12名に選ばれるかどうか、千葉でのリーグ戦に集中することで道はひらかれる。大事なシーズン終盤、代表生き残りレースという視点で見てみるのも一興だ。
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